2018年 7月 23日 (月)

田中将大、無難な実戦デビュー 161億円を賭けたヤンキースは「ホッ」

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   ビッグマネーで注目のヤンキース田中将大が2014年3月1日(現地)のオープン戦で実戦デビューした。フィリーズ相手に2イニングを投げ無失点。

   大騒ぎのメディアより大金を支払ったヤンキース首脳が大喜びしたという。

「日本のファンにひとこと」――「おやすみなさい」

「いい緊張感の中で投げることができた」

   田中は落ち着いた口調でメジャー初登板を振り返った。打者8人と対し、2安打3三振の無失点。四球ゼロはさすがだった。

「(内容は)まずまず、というところかな」

   24勝無敗の男からすれば当たり前の出来で、巨人・松井秀喜臨時コーチの「点を取られなかったのだから、いいんじゃないの」というコメントが適切といえよう。

   日米のメディアの注目度は半端ではなかった。日米のテレビが生中継したほどだ。日本では3日早朝に映像が流れた。

「日本のファンに一言お願いします」

   レポーターの要請に田中は見事な返球をした。

「おやすみなさい」―――。

   余裕しゃくしゃくである。受け答えのセンスも大リーガーらしく気が利いている。おそらく日米のファンをさらに引きつけたことだろう。

   投球内容を詳細に見ると、持てる球種をすべて試したといっていい。カットボールを投げていたのが印象的だった。高額契約の肝となった、ストレートの球威とコントロール、それにスプリットなど落ちるボールの質は額面通りである。

   ただ、抜けたボールがいくつかあったし、本番ではホームランされるような甘い投球もあった。それは本人も知っているだろう。

   上々の結果に最も喜び、胸をなで下ろしたのはヤンキースの首脳たちだ。なにしろ日本円にして「7年161億円」の大金をつぎ込んだ投手である。

「もしホームランを打たれたり、点を取られたら、特に地元ニューヨークのメディアにたたかれたでしょうからね。大金をドブに捨てたのか、とかフロントの目は節穴なのか、とかね」

   米国駐在の野球ジャーナリストはそう語る。初登板の評価は概ね良好で、むしろ予想以上のピッチィングスタイルを高く評価していた。

「とにかくブーイングされないように投げていかなくてはならない、と思っている」

   田中は日米のファンの違いを早くも理解している。なにしろチャーター機で渡米した際、地元メディアから「メジャ-で1球も投げていないのに……」と皮肉られたばかり。緊張の日々が続くのは間違いない。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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