戦闘機異常接近、中国政府のとんでもない言いがかり それに乗って日中危機をあおる中国メディア
2014.05.26 18:59
0
2001年には海南島沖で米軍機と中国機が衝突
日中の主張で共通しているほぼ唯一のポイントが、「不測の事態を避けるべき」だという点だ。実は「不測の事態」は、13年ほど前に米国と中国との間で実際に起こったことがある。
01年4月1日、海南島南東110キロメートルの南シナ海上空の公海上で、偵察活動を行っていた米海軍の電子偵察機EP-3Eと中国軍のJ-8II戦闘機が接触。中国機は墜落してパイロットが行方不明になり、米海軍機は海南島に不時着し、乗務員は身柄を拘束された。事故原因をめぐる米中の主張は平行線で、機体返還の合意が発表されたのは5月24日のことだった。
こうした事態を避けるために、小野寺防衛相は5月26日の参院決算委員会で、日中間の防衛当局者が連絡を取り合う「海上連絡メカニズム」を海だけではなく空についても充実させる必要性を強調した。