2024年 4月 25日 (木)

原発2号機の格納容器「水位30センチ」 核燃料が露出の恐れ、冷却維持は今も綱渡り?

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核燃料撤去のために調査は始まったが……

   2号機では現在、ロードマップに沿って原子炉建屋内の除染に取り掛かっている。建屋内は放射線量が極めて高いため、遠隔操作による技術を開発している。東電の2014年1月24日付の資料をみると、溶けた燃料を取り出すために「天井クレーン」などの装置を取り付けるという。水素爆発が起きた1号機や3号機とは違って建屋が残ったため、まずは既存設備を利用して装置の復旧を試みる。芳しくなかった場合は建屋上部を撤去し、代わりの覆いをつくったうえで燃料取扱装置を設置するそうだ。

   この前段階として、まずは建屋屋上に穴をあけてカメラや線量計を吊りおろし、内部の汚染状況を調査する。ロボットを使ってのサンプル採取も実施。予定では3月いっぱいで調査は完了しているはずで、順調なら燃料取り出し装置の設置に向けて作業が進んでいることになる。2号機の現状を知らせる東電の発表は、これが最新情報だ。

   しかし燃料の取り出しは、核燃料の冠水の実現が大前提だ。3号機では2014年5月中旬、格納容器から水が漏れだしている場所が見つかったとの発表があったが、2号機では報告がない。仮に見つかっても、漏えいを防ぐ技術の開発はこれからだ。

   今回発表された「水位30センチ」という事実も、溶けた核燃料の撤去を遅らせる要因にならないか、不安は残る。

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