日産が自動運転を2020年までに実用化 ゴーン氏がその「工程表」示す
2014.07.17 15:22
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「報酬もらいすぎ」問題への説明は「儀式のようなもの」
「報酬もらいすぎ」問題に関する質問も出た。ゴーン氏は6月24日の株主総会で、14年3月期の自らの報酬は前年比0.7%増の9億9500万円だったことを明らかにしている。一連の議論について、ゴーン氏は株主総会のたびに説明を求められるとして、「儀式のようなもの」と表現。組織・人事コンサルティング会社「タワーズワトソン」のシステマティック分析に基づいて算出しているとした上で、
「日産を『単なる日本企業』だと考えることはできない。日本に本拠地を置いているが、グローバル企業。グローバルな人材を探している。先週、われわれはひとりのグローバルな人材を失った。高級車『インフィニティ』事業のトップが我々のもとを去り、キャデラックに行ってしまった。これは一例だ。あまり報道されないが、こういうことは多い」
と述べ、グローバルな人材の確保には相応の報酬が必要だとの持論を繰り返した。
日産を退社するのは、ヨハン・ダ・ネイシン専務執行役員(54)。同氏はアウディアメリカ社の社長を経て12年に日産に移籍していた。日産は高級車事業の強化を中期経営計画の柱の一つに掲げており、ゴーン氏はできるだけ早い段階で後任人事を行いたい考えだ。