2024年 4月 24日 (水)

「人は死なない、魂は永続します」  現役東大医学部教授の「スピリチュアル」が話題 

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   「人は、死なない」――こう主張する東大医学部教授がネットの一部で話題になっている。その人物とは、東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部付属病院救急部・集中治療部部長の矢作直樹さんだ。

   『人は死なない ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索』(バジリコ)、『おかげさまで生きる』(幻冬舎)などの著作がある。「スピリチュアル(精神的、霊的な世界)」を思わせ、オカルトではと指摘する声もあるが、いったいどんな内容なのか。

「病気も加齢も本当は何も怖がる必要はないのです」

   「子どもの頃から人は死んだらどうなるのだろうかと考えていた私が、『見えない世界』への確信を得たのは、(...)一番身近な肉親の死からでした」――話題の本『おかげさまで生きる』の書き出しはこうだ。本の中では、医療の現場では机上の科学だけでは説明できない事象がしばしば起こることを引合いに出しながら生命にはわからないことが多いとし、その上で「見えない世界」や気、奇跡体験に触れながら「楽しく生きる」ためのヒントについて説いている。

   あとがきでも「死は終わりではありません。私たちの魂は永続します。そもそも私たちの本質は肉体ではなく魂ですから、病気も加齢も本当は何も怖がる必要はないのです」とし、近しい人を亡くしても、悔いや悲しみを抱かずあの世での反省会でもしたいという気持ちで生きているという自身の人生の捉え方も語っている。

   ここまで読むと、確かに「オカルト」「スピリチュアル」といった単語が頭をよぎる。実際、矢作さんの別の著作『人は死なない』では、心肺停止からの生還をはじめ、憑依や体外離脱といった非日常的現象について「霊性」といった言葉を使いながら紹介している。とくに紙幅を割いている、亡くなった母親を霊媒師の力を借りて降霊し、会話をした話などは、かなり「オカルト」といってもよさそうな内容だ。

   ただし、こうした体験を紹介する理由を矢作さんはあとがきでこう説明している。

「生命は我々が考えるほど単純ではないこと、医療でできることはごく限られていることを一般の人々に理解していただき、自分の命を人任せにせず自分自身で労わってほしいという思いをささやかながら述べてみたい」
「頭から先入観を持って否定するのではなく、そんなこともあるのかもしれないなという程度の思索のゆとり、そう考えれば日々の生活思想や社会の捉え方も変わるのでは」
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