2018年 10月 18日 (木)

日本シリーズは「審判のファインプレー」で幕 阪神・西岡の守備妨害を見逃さなかった

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   2014年の日本シリーズは、守備妨害で決着がつくという前代未聞の戦いとなった。

   日本一が決まる大舞台だったことを思うと、判定を下した審判のファインプレーともいえる。

だれもが「同点」と思った場面だった

   ソフトバンク3勝1敗で迎えた10月30日の第5戦は終盤まで緊迫した息苦しい試合だった。8回裏、ソフトバンクが待望の1点を挙げた。ところが9回表に波乱が起きた。

   阪神はサファテの乱れにつけ込み、3四球で一死満塁。一気に逆転の絶好のチャンスを迎えた。打者はこの日6番の西岡。すでに2安打を放っており、ファンの声援は一段と大きくなった。

   西岡はカウント3-1から引っ張り、打球はゴロで一塁へ転がった。一塁手は捕球すると本塁へ送球して封殺。さらに捕手は一塁へ転送した。送球は走る西岡と野手が交錯したところへ。西岡に当たり、その間に二塁走者が三塁を回ってホームに滑り込んだ。

   だれもが「同点」と思った場面だった。この直後、主審が西岡の走塁に対し「アウト」を宣告した。守備妨害でアウト、と判定したのである。阪神の和田監督は、勝利で喜ぶソフトバンクのすぐそばで抗議したが、受け入れられることはなかった。

   西岡はライン外側に指定されている走路(スリーフットライン)の中に両足とも入って走らなければならないのに、内側(フェア地域)を走ったため、その走塁で野手が捕球し損なったとして妨害プレーとされた。

「何度も日本シリーズに出ているけれど、こんな幕切れは初めて」

   胴上げされたソフトバンクの秋山監督がインタビューで開口一番こう言ったほど珍しい出来事だった。

走路を走るのはイロハのイ

「完全に内側を走っている」

   主審も一塁審判もはっきり言い切った。和田監督は諦めざるをえないほど自信に満ちた口調だった。

   日本一の決まる試合で、よくぞ守備妨害のジャッジをしたと思う。一歩間違えれば熱戦を台無しにする可能性もあった。大リーグのようにチャレンジ制度があれば、ビデオで確認できるのだが、日本ではホームランのときだけビデオ確認ができる。

   走路を走っているかどうか、審判は必ず見ている。阪神ファンも納得せざるを得ない毅然とした判断と言える。

   この西岡の走塁は意識して内側を走ったと指摘されても仕方がない。というのは、一塁への走塁は少年野球で最初に教わる、イロハのイともいえるプレーだからだ。西岡は左打席で打ったのだから、走路を走るのが自然なのである。西岡は、故意ではない、と振り返ったらしいけれど、言い訳のきかないプレーだった。

   西岡についていえば、カウント2-0からの高めのボール球をファウルしたこともいただけない。大荒れのサファテを考えると、たとえど真ん中の球でも見送るのが常道だ。さらに一塁ゴロを打った3-1からも見送ってもよかった。多くの野球人はそう見たはずである。おそらく西岡がもっとも、まずかった打席、と反省していることだろう。1球の明暗をつくづく感じさせた試合だった。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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