2024年 3月 29日 (金)

現地メディアがヨルダン死刑囚釈放を報道 情報錯綜、はたして後藤さん解放なのか

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   イスラム国に拘束されているジャーナリスト後藤健二さんをめぐる動きがあわただしくなってきた。

   ヨルダン政府がサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を決定したと、現地メディアを引用する形で日本の複数メディアが2015年1月28日、伝えている。ただ、現地対策本部を指揮する中山泰秀外務副大臣は「引き続き厳しい状況に変わりはない」と慎重な姿勢を崩していない。

後藤さん安否は情報収集中か

動画は27日23時ごろに公開されたとみられる
動画は27日23時ごろに公開されたとみられる

   フジテレビがイスラエルの大手通信社「ザムプレス」、TBSがアラブ紙「アルクッズ・アルアラビ」の報道を伝える形で、ヨルダン政府がリシャウィ死刑囚の釈放を決定したとそれぞれ報じた。

   また、TBSはイスラム国の動向を伝えるサイト上に、

「ヨルダンで服役しているイラク出身のリシャウィ氏が刑務所からどこかへ連れて行かれた。交換の準備が始まったのだろうか」

という書き込みがあったと伝えた。

   ただ、現段階で報じられているのはいずれも日本、ヨルダン両政府の公式発表ではない。中山外務副大臣は17時すぎ(日本時間)に緊急会見を開いたが、事態の進展について「現時点で申し上げる情報はない」、後藤さんの安否は「情報収集に取り組んでいる」として、いずれも具体的な話はなかった。

   菅義偉官房長官も17時の記者会見でヨルダン政府から釈放に関する連絡は「全くない」としている。ただ、菅官房長官と岸田文雄外相が28日午後の参院本会議を一時退席し、報告を受ける場面があった。

   イスラム国はリシャウィ死刑囚の釈放を後藤さん解放の条件だとしている。27日23時ごろに公開された動画では「残された時間は24時間しかない」と期限を示し、後藤さんとヨルダン軍パイロットの殺害を警告していた。

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