2018年 7月 20日 (金)

日本勢のテレビ事業、世界から続々撤退 国内の「4K」で稼ごうという戦略の成否は

印刷

   かつて日本の電機産業の花形だったテレビが、いよいよ岐路に立っている。韓国・中国勢と正面から競争するのを避けて世界展開を撤退縮小し、ブランド認知度の高い国内で「4K」などの高精細製品で稼ごうという戦略だ。

   インドなど局地戦でなお踏ん張るソニーを除けば、現状は海外で完敗。今もなお世界で活躍を続ける日系自動車メーカーとは大きな差がついてしまった。

旧松下は世界に先駆けて中国にテレビ工場を建設

ソニーは4Kブラビアで攻める(画像はソニーのホームページより)
ソニーは4Kブラビアで攻める(画像はソニーのホームページより)

   「なんぼでも、てったい(手伝い)まっせ」。大阪府門真市のパナソニックの本社近くにある「松下幸之助歴史館」では、創業者のこんな肉声を聞くことができる。1970年代後半に中国の実力者、鄧小平氏が来日し、幸之助氏に技術開発などの協力を要請したのに対し、幸之助氏が関西弁で快諾を伝えたセリフだ。

   以後、旧松下電器産業(現パナソニック)は世界メーカーに先駆けて中国にテレビ工場を建設。ピーク時はテレビだけで3拠点あった。中国の工業化に貢献した「松下(中国読みでソンシャー)」は、多くの中国人が今も敬意を持って親しむブランドとされる。

   しかし、赤字を垂れ流すならば工場閉鎖もやむを得ない。パナソニックは2月2日、中国の液晶テレビ生産から撤退すると発表した。最後に残った山東省の組み立て工場を閉め、約300人の従業員は基本的に解雇する。

今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
    loading...

注目情報

PR
J-CAST会社ウォッチ会員向けセミナー
しごとの学校
  • スマホでわかるGDPR入門セミナー ~あなたの会社、準備は大丈夫ですか?~

  • 企業承継と相続対策セミナー 弁護士は見た!「社長が認知症に!? 悲惨な現実と対応策」

  • 「"無期転換ルール" あなたの会社は大丈夫?」 ~これからでもできる!企業のリスク回避術~

  • 追悼
    J-CASTニュースをフォローして
    最新情報をチェック
    電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中