2019年 9月 22日 (日)

保育園で「父の日」「母の日」行事の中止相次ぐ ひとり親の子どもに「つらい思い」させないため

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   5月の「母の日」と6月の「父の日」には、例年保育園や小学校でさまざまな行事が行われる。両親の似顔絵や自分の手形を作り、両親へ渡すという流れが定番だ。当時の作品を「宝物」のように持っている人も多いのではないだろうか。

   しかし、そんなイベントが近年減少傾向にあるらしい。理由は片親世帯など複雑な事情を持つ家庭が増えたためだ。多くの保育園が、ひとり親などの子供への配慮としてイベントを取りやめている。

  • 「母の日」「父の日」で悩む保育園(画像はイメージ)
    「母の日」「父の日」で悩む保育園(画像はイメージ)

母の日に関する行事はあっても、父の日はない例も

   2015年6月2日付け高知新聞電子版は、高知県内で母の日や父の日関連のイベントを取りやめる保育園が増加していると報じた。保育園の中には、間にあたる5月下旬に「ファミリーデー」を設定し、家族にプレゼントを作るところもあるようだ。

   母子家庭で育った保育士が「保育園のころに寂しかった。大人になってもこの時期はつらい」と話したり、保護者会からの申し入れがあったり。そんな理由がきっかけで取りやめる園が多いという。高知新聞が調査したところ、高知市内にある全保育園の約7割に相当する61園が特別なイベントを行っていなかったという。

    ひとり親世帯は増加の一途をたどっている。2010年の総務省「国勢調査」によると、1995年に全国で約308万世帯だったひとり親世帯は、2010年に約450万世帯まで増える。保育園への入園希望者数はうなぎ上り。当然、ひとり親を持つ子どもは保育園でもごくありふれた存在となってくる。

   そんな事情もあるのか、母の日や父の日の行事を取りやめる保育園は珍しくないようだ。ツイッターでも、

「母の日、父の日でカードを書くなどのイベントは一切ありませんでした」
「父の日も母の日も、うちの保育園特別行事なし」

などと報告するユーザーは多い。母の日に関する行事はあっても、父の日はない、またはその逆もあるようだ。もちろん地域間での差はあるかもしれないが、Q&Aサイトや掲示板、SNSでは数年前からこうした書き込みが見られる。

   東京都内のある保育園は、母の日や父の日については以前からイベントを行っていないと明かし、その理由について、

「ひとり親の方もいらっしゃるので配慮しなければなりません」

と語った。

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