2024年 5月 7日 (火)

「宝塚がHIV感染の中心になったらどうする」 性的マイノリティ支援条例を市議が批判して物議

自民市議は、「差別の意図はない」と説明

   発言に理解を示す声もあり、「最悪の事態想定するのは間違ったことじゃない」「何が不適切なんだ?」「叩かれる意味が分からん」といった声が出た。

   一方で、「古い認識から抜け出せない人」「マイノリティへの理解がない」という批判は多く、不特定多数との接触ではなく特定のパートナー作りを進める支援策ならむしろHIVは広がらないのでは、といった指摘もあった。

   支援策を練っている宝塚市の人権男女共同参画課では、取材に対し、大河内茂太議員の発言について次のように答えた。

「人権の担当者としては、偏見や差別のない社会を目指す立場から、不適切な言葉だと思っています。たとえ条例を制定したからと言って、同性愛者がどんどん集まるとは、一概には言えないでしょう。同性愛者が増えれば、HIV感染者も増えるともならないはずで、間違った解釈だと思います」

   発言の取り消しを求めた北野聡子議員も、神戸新聞の取材に対し、「同性愛者への差別や偏見を助長する」と発言を批判していた。

   これに対し、大河内氏は、「差別の意図はない。支援の必要性は認めている。人権は大切だが全体の利益の中でのバランスが必要だ」と説明したとしている。

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