2024年 5月 6日 (月)

張本さん「喝だッ!」を自粛中 「最近元気がないなあ」と寂しがる視聴者も

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   お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さん(50)が、辛口評論でしばしば物議を醸す「ハリさん」こと野球評論家の張本勲さん(75)を擁護する姿勢をみせた。

   2015年8月11日放送のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ系)の中で張本さんの最近の世評に触れつつ、その存在の大きさを力説したのだ。

  • 「サンデーモーニング」でおなじみ張本勲さん
    「サンデーモーニング」でおなじみ張本勲さん
  • 「サンデーモーニング」でおなじみ張本勲さん

太田、引退勧告されたキングカズが感謝するのも納得

   番組では、太田さんが子供の頃に王貞治さんの大ファンだったという話になり、その流れから張本さんの名前があがった。すると太田さんは「今、評判の悪いあの張本さん」とチクリ。すかさず相方の田中裕二さん(50)から「評判悪くねぇよ、別に!たまにちょっとザワめくことがあるけど」とつっこまれた。

   張本さんといえば、日曜朝の情報番組「サンデーモーニング」(TBS系)のスポーツコーナー「週刊御意見番」での辛口評論でおなじみだ。さまざまな競技の選手やチームに「喝!」を入れる姿は同番組の名物にもなっているが、ファンやサポーターなどから発言を問題視され、バッシングを受けることも少なくない。

   4月にはサッカーJ2・横浜FCの三浦知良選手に「もうおやめなさい」と引退勧告をしたことで「炎上」。7月にもサッカー女子W杯で準優勝した「なでしこジャパン」に「喝!」を入れ「スポーツでは2番は意味がないんですよ」と言い切り、波紋を広げた。

   だが太田さんは、相次ぐ問題発言を把握した上で「今の若者は分かんないかもしれないけど、すごい人なんですよ、偉人ですよ。我々にとっては神様なんですよ」と、いかに実力のある選手だったかを強調し、

「だからキングカズ(三浦知良さん)も(引退勧告に対し)『ありがたいです』って言うんですよ。それぐらいすごい人なんです、張本さんっていうのは」

と、張本さんを擁護した。

   ただ、偉大な選手だったからといって好き放題の辛口評が受け入れられるわけではないだろう。過去には、ダルビッシュ有投手が「あのコーナーは何のためにあるのかな? けなすため? わからん」とツイッターで疑問を呈したこともある。また、最近では「ノムさん」こと球界のご意見番、野村克也さん(80)が「選手批判する資格がない」「人のことを言う権利があるか!」とこき下ろし、話題を呼んだ。

「『喝!』を入れると文句がくるのよ、たくさん」

   もっとも、こうした批判は本人も気にしているらしい。野村さんがダメ出しした直後の放送(7月19日)で、張本さんはなぜか「あっぱれ!」を連発。理由を聞かれると、「『喝!』を入れると文句がくるのよ、たくさん」として、辛口評を下すことを遠慮していると明かした。

   「喝!」の自粛はその後も続いているようだ。翌26日の放送回では、数自体は特にわけではないものの、言い方が柔らかくなり、いつものように「喝だッ!」と勢いよく叫んだのは1度きりだった。

   8月2日の放送ではゲストの野球評論家、下柳剛さん(47)が次々「喝!」の評を下す中、張本さんはたった1回だけ。それどころか、米メジャーリーグの外野手が打球をキャッチしたままブルペンに飛び込みホームラン判定になったシーンについて、張本さんが勇気を評して「あっぱれ!」を出すと、下柳さんから「張本さんに『喝!』です」と言われてしまった。

   9日の放送でも「あっぱれ!」4回に対し、「喝!」は2回。しかも1回は「軽い喝」という、あまり聞かない評だった。もちろん、日によって扱うスポーツネタが異なるため、単純に数で比較することはできないが、最近は視聴者からも、

「張さん明らかに喝言わなくなってる。なんでやねん」
「張さん、あきらかに喝を遠慮しとるな...」
「張さんの『喝』の言い方がソフトになったような...」
「喝7割、あっぱれ2割、無反応1割が丁度いいバランスだったのに」

といった指摘がいくつも上がっている。「最近張さん元気がないなあ、、、」と寂しがる声もみられる。

被爆者として核廃絶訴え「人間のやる所業じゃない」

   一方、長崎原爆の日だった9日の放送では口にこそ出さないものの「喝!」を感じさせる場面もあった。この日、司会の関口宏さん(72)らは被爆地の長崎へ出向き、中継する形をとっていた。1945年8月6日に広島に投下された原爆で被爆している張本さんは、関口さんから核兵器に対する思いを聞かれると、次のように話した。

「それはもう全然だめですよ。なくしてもらいたいですよ。何のために作るの。6日、9日は胸がいたい、つらいですよ。朝起きて、手を合わせてきましたけど、もうそんなことやめてもらい。人間のやる所業じゃないから。核はもう全廃してもらいたいと思いますよ」

   「喝!」こそ出さなかったものの、真剣なまなざしと力のこもった声からは、核兵器に対する心からの「喝!」の思いがにじみ出ていた。

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