2024年 4月 24日 (水)

IKEA「上司宅でのホームパ―ティー」広告に反発 「休みの日くらい会いたくない」「迷惑」の声相次ぐ

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   「今週末は私の家でパーティーだ」――そんな一文で始まる家具小売大手「イケア・ジャパン」(IKEA、本社:千葉県船橋市)の車内広告が話題となっている。

   IKEAでお洒落なキッチン用品や家具をそろえた上司が部下をホームパーティーに誘う。にぎやかなシーンを想像できる広告コピーだが、「休みの日くらい、会いたくねーよ」「今の若い子には無理」「迷惑過ぎる」と意外に不評で、一部からは反発の声も聞こえる。

  • ホームパーティーは「仕事の1つ」?(画像はIKEA船橋)
    ホームパーティーは「仕事の1つ」?(画像はIKEA船橋)
  • ホームパーティーは「仕事の1つ」?(画像はIKEA船橋)

「ホームパーティーの誘いを断る方法」がネット上に

   車内広告は2015年9月8日頃、あるツイッターユーザーが写真で投稿し、話題となった。

「今週末は私の家でパーティーだ。そんなことが言える上司に私はなりたい」

   宮沢賢治の代表作「雨ニモ負ケズ」の一節をもじったようなセリフに続き、「さあ、ダイニングを変えよう」と持ちかける。セリフのユニークさも相まって、写真は勢いよく拡散。9日17時までに6500回以上リツイートされた。

   しかし、ツイッターや掲示板サイトでの反応は

「休みの日くらい、会いたくねーよ」
「今の若い子は無理だろう」
「迷惑過ぎる」

とかんばしくない。時間外手当(残業代)や休日手当が出なければ参加しない、といった意見も少なからず見受けられる。「こういう上司に憧れる」という好意的なコメントもないわけではないが、ごく一部だ。

   反発が目立つのも無理はない。実際、ネットには「退出のタイミング」や「手土産の有無」をはじめ、上司宅のホームパーティーへ参加する際心がけたいマナーを紹介するサイトがいくつもある。Q&Aサイトや掲示板サイトでも「上司から受けたホームパーティー参加の誘いを断る方法」について質問する人は多い。上司の家で開かれるホームパーティーは仕事の1つ、できれば避けたいと思っている人が多いようだ。

IKEA「ディスカッションの種を蒔くため」

   それでは広告を出した意図は何か。イケア・ジャパンの担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、「ディスカッションの種を蒔く、という意図で作成しました。これがディスカッションにきっかけになれば良いと思います」と答える。

   車内広告は、15年9月から店舗近くを走る各路線の車内に出稿。新商品やインテリアコーディネートを紹介する「IKEAカタログ 2016」が8月末に各店で配布され始めたことをうけ、販促活動の一環として作られた。「上司宅でのホームパーティー」編以外にも数種類が展開されているという。

   「上司宅でのホームパーティー」編について記者がネットの評判があまり良くないことを伝えると、担当者は驚いた様子で「そういった話は社内で上がっていませんね。問題にもなりません」と語った。もちろん、出稿を取り下げる可能性も一切ないという。

   ちなみに、複数の海外観光情報サイトやスウェーデン在住者のブログによると、IKEA本社があるスウェーデンでは、ホームパーティーが盛んらしい。ただ、上司が誘うという形式が一般的かどうかは不明だ。

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