2018年 12月 10日 (月)

「座るな、動け!」が長生きのカギ たったこれだけの時間歩くだけ

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   デスクワークで1日の大半を椅子に座りっぱなしで過ごす生活は、糖尿病や心臓病のリスクや死亡率を高めることがわかっている。椅子に座っていると楽なように見えるが、動かないのでカロリーを消費せず、肥満や血行不良、腰痛などを招くのだ。

   健康への悪影響は喫煙並みというデータもある。欧米諸国では早くから対策が行われ、米国では2002年、「座りっぱなしが死をもたらす症候群」を意味する「セデンタリー・デス・シンドローム」という言葉がつくられ、政府が国民に「座るな、動け!」と呼びかける運動が進められている。

  • さあ、席を立ってお喋りに行こう
    さあ、席を立ってお喋りに行こう

気晴らし兼ねて職場内をウロウロしては

   2015年6月、フィンランドでも「Sit Less, Feel Better」(座る時間を減らせば体調がよくなる)と銘打ったキャンペーンが始まった。同国の保健省は「1日に7時間以上座っている人では、さらに1時間長く座るごとに死亡リスクが5%ずつ増加する」と警告、「新聞を読むのも、テレビを見るのも、食事をするのも、たいていのことは立ったままできる」として、座りっぱなしの生活の改善に国を挙げて取り組んでいる。

   日本でも、厚生労働省がまとめた「健康づくりのための身体活動基準 2013」では、ウォーキングを1日60分以上行うことに加え、30分以上の「息がはずみ汗をかく程度の運動」を週に2日以上行うことを推奨している。

   しかし、デスクワークの人はランチやトイレに行くときくらいしか立って歩くチャンスがないのが現実だ。日頃から運動の趣味はない人はどうすればよいのだろうか? そのヒントとなる研究結果を、米国ユタ大学が2015年4月に発表した。それによると、1時間に2分、立ち上がって歩くだけで、座りっぱなしによる健康への悪影響を減らせるという。

   研究チームは全米健康栄養調査に参加した3200人超のデータを活用し、体に装着した計量器具で、運動時間や強度が健康に与える影響を分析した。その結果、歩行や掃除、ガーデニングなどの軽い運動を短時間行うと、1日の半分以上を座って過ごしている人の寿命が延びることが分かった。また、1時間ごとに2分間の軽い運動で、若年死亡リスクが33%も低下した。

   1時間おきにトイレに行ったり、自販機に飲み物を買いに行ったり、ランチは立ち食いソバにしたり、違うフロアの同僚と情報交換したりするのもいいだろう。気晴らしを兼ねて、1時間にたった2分間席を立つだけで長生きできるのだ。あなたも職場内をウロウロしてみては。

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