2024年 4月 25日 (木)

高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ
維新の党「内輪もめ」泥沼劇 決着は党大会でつけるべきだ

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   維新の党(以下「維新」)が最後の最後で大騒動だ。大阪系と非大阪系で主導権争いをしている。

   維新はこれまでに、「みんなの党」と合併寸前であったが解消、「太陽の党」と合併・分離、「結いの党」と合併、と離合集散を繰り返し、今に至っている。

  • どうなる「維新の党」騒動
    どうなる「維新の党」騒動
  • どうなる「維新の党」騒動

大阪系と非大阪系の法律論争

   当時のみんなの党との合併解消は、政策の価値観が合ったが代表同士のケミストリー(相性)が合わなかった。太陽の党との合併・分離は、代表同士のケミストリーは良かったが政策の価値観が合わなかった。今回の内紛は、ケミストリーも政策の価値観も合わなかった。みんなの党は解党(2014年11月)したが、15年10月の今、維新も解党しようとしている。大阪系議員らは24日に臨時党大会を開く予定で、それに向けて攻防中であるが、政治家集団であるので、最後は最高権威の党大会に委ねざるを得ないはずだ。

   まさに政治権力を巡る維新の内紛は、部外者にとってどうでもいいことだが、政党に関心をもつ筆者にはなかなか興味深い。

   こうした内紛の事細かな事情は、なかなか外にでることはない。政党という政治家集団の組織なので、裁判所を含め部外者が仲裁に入るような性格ではないからだ。

   これまでの政党内紛では、先に出ていった方が負けである。政党に残れば、かなり自由に政党をあやつれる。その上で、政党代表になれば勝ちというのが、定説だった。

   ところが、今回の維新の場合、出される大阪系のほうが負けていない。特に、橋下徹氏が仕掛けた党規約にかかわる法律論争が興味深い。

   橋下氏の論法は、(1)今の松野「代表」は任期切れで権限なし、(2)党大会で、代表任期延長、解党を決めるべき、である。この主張の背景には、党大会の実質過半を制する自信があるのだろう。

   一方、非大阪系は、(A)今の松野「代表」の正統性、(B)大阪系議員の大量除名、で対抗している。(A)今の松野「代表」の正統性については、郷原信郎弁護士らに法律意見を求めて、問題ないという意見書をもらっている。

   この意見書に対して、橋下氏はツイッターで「党大会の重要性を認識していない」(10月21日)などと反論している。

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