2024年 4月 24日 (水)

もしもの時、あなたはできる?救命処置 これならすぐ分かる、AEDの使い方

【健康カプセル!ゲンキの時間】(TBS系)2015年9月27日放送
「救命救急」

   救急車の出動件数が年々増え、昨年は国民の24人に1人が搬送された。そこで大切なのは、救急車が到着するまでに正しい救命処置が行われるかどうかだ。番組の冒頭で消防士がこう語る。

   「呼吸と脈が止まってから何もしないでいると、1分ごとに救命率が10%ずつ下がります。救急車が到着するまで平均で8.5分。8分間放っておくと助かる率は80%も下がります」。

  • AEDは、緊急時には誰が使ってもいい。一度使い方を練習しておくと安心
    AEDは、緊急時には誰が使ってもいい。一度使い方を練習しておくと安心
  • AEDは、緊急時には誰が使ってもいい。一度使い方を練習しておくと安心

「誰か救急車を呼んで」ではダメ

MCの三宅裕司「人が倒れている場面に立ち会ったことないな」
MCの渡辺満里奈「(緊張の面持ちで)いざという時、自信ないです」
アシスタントの英玲奈「祖父が倒れた時、父と一緒に心臓マッサージをやりました」

   そこへゲストのプロレスラー、蝶野正洋が登場。三宅ががっしりした体を見ながら、「人を助けるより救急患者をつくる方じゃないの?」とジョークを飛ばすと、蝶野は真剣な表情で「仲間のレスラーが何人かリング上の事故で亡くなっていますから」。実は、蝶野は「社団法人NWHスポーツ救命協会」をつくり、救命救急を広める活動をしているのだ。

   リポーターの深沢邦之が、人が倒れている場面に出会った時の対応を実演テスト。深沢が「大丈夫ですか?」と倒れた人の様子をうかがっていると、周囲に人が集まってきた。深沢「(周りの人々に)誰か救急車を呼んでください!」。消防士がすかさず「それ、ダメです。『そこの赤い服の人』と、はっきり人を指名して頼まないと、みな躊躇(ちゅうちょ)して119番をしません」。

   ここで、クイズの第1問。「帰宅したらお爺ちゃんが倒れていた。意識があるかどうかわからない。確かめるにはどうしたらいいか?」。

A:体をゆすって呼びかかける。
B:肩をたたいて呼びかける。
C:さわらずに呼びかかける。

   三宅らレギュラー3人とゲストの蝶野が挑戦。4人全員がB。正解だ。東京医科大病院救命救急センター長の織田順医師が解説する。「激しくゆすると首や頭が動きます。首の骨が折れていたり、頭を打っていたりすると危険です」。

   続いて第2問。「お爺ちゃんの意識はあり、呼吸もしていた。さて、救急車が来るまでお爺ちゃんをどんな体勢にしておけばいいか?」。

A:頭を高くして寝かせる。
B:足を高くして寝かせる。
C:横にして寝かせる。

風呂場でお爺ちゃんが溺れたら、まずすべきことは

   三宅だけがBで、ほかはC。正解はCだ。織田医師「上を向いていると吐いて窒息する心配があります。また、痙攣(けいれん)している時にタオルを口に入れた方がいいという誤解がありますが、窒息する危険があります」。

   第3問.「風呂場の方でドスンという音がしたので駆けつけると、お爺ちゃんが湯船で溺れていた。まずすべきことは?」。

A:1人で引き上げる。
B:助けを呼ぶ。
C:湯船の栓を抜く。

   力のある蝶野だけがAで、ほかはC。正解はCだ。織田医師がこう説明する。「気が動転して引き上げようとする人が多いですが、体は濡れているし、風呂場は滑りやすく危険です」。

AEDはスイッチ押すだけ、自分で喋って指示してくれる

   救命救急で威力を発揮するのが、町のあちこちにあるAED(自動体外式除細動器)だ。AEDを使うと救命率は50.2%に上がるが、防災訓練の場などを含めても実際に使ったことのある人は全国民の3.6%しかいない。そこで、三宅らレギュラー3人がスタジオで実演した。

   3人がお喋りしながら歩いていると、人形が倒れている。英玲奈がすぐに119番。三宅「AEDどこ?(スタッフに渡され)あった!」。バッグを開ける。蝶野が「まずボタンを押して」とアドバイス。電源スイッチがあり、押すと、「パッドを胸に装着してください」「コネクターを接続してください」と次々に声で指示してくれる。バッグの中に図まであり、体のどこにパッドを貼ればいいかもわかるのだ。

   人形は女性で、ネックレスをしていた。蝶野が声をかける。「ネックレス、電気を通すから外さないと」。パッドを胸に貼ると、電気ショックが必要かどうかまでAEDが解析、「電気ショックを実行します。体から離れて下さい」。続いて「胸骨圧迫(心臓マッサージ)を開始してください」と指示が出る。1分間に100回のリズムだが、「コンコンコンコン」とAEDが音を出すので、それに合わせて行うことができる。

   3人で交代しながら胸骨圧迫を続けていると救急車が到着。蝶野がほめた。「素晴らしい! ちゃんと3人で連携している。倒れているのが若い女性の場合、胸をはだけるとイヤじゃないですか。周りで人垣を作ってあげるといいです」。英玲奈がうなずく。三宅「AEDは最初に電源を入れることを知っておけば、難しくないね」。蝶野が最後に言った。「知識をちゃんと持っておくと家族の命を救えます。消防署で救命救急の講習会をやっていますから、ぜひ一歩踏み出して参加してください」。

三宅「この人、大事なこといっていますから、顔で判断しないように」
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