【女の相談室】女性の射精?「潮吹き」の謎がわかってきた

「イク時にピュ~と出る」のは男の勝手な思い込みだった

   液体の正体については、後述するとして、「潮吹き」について日本でも大々的に調査した報告がある。2012年12月、社団法人・日本家族計画協会がコンドームメーカーのジェクスと共同でネットを通じて行った性行動の実態調査だ。ネット調査の限界はあるものの、初めて「潮吹き」の実態の一端が明らかになった。20歳から69歳までの男女計6961人(有効回答=男4254人・女2707人)が対象だ。

   「潮吹き」現象について、「何度もある」が8.3%、「たまにある」が26.1%で、34.4%が「ある」と答えている。潮を吹く経験が一番多いのは40代だが(37.7%)、60代でも35.1%おり、世代間に大きな違いはみられなかった。また、一般的には「オルガズムに達した時に吹き出る」と思われているが、オルガズムの頻度と潮吹き現象とでは統計上の相関はなかった。オルガズムがなくても潮を吹く場合もあるし、あっても吹かない場合もあり、バラバラなのだ。

   つまり、「イク時にピュ~ッと出る」というのは男性側の勝手な思い込みだという。調査を行った日本家族計画協会理事長の北村邦夫医師は「『潮吹き=オルガズム』という誤った知識を鵜呑みにして、男性が何とか潮を吹かせようと努力する結果、いわゆる〝Gスポット〟がある膣前壁周辺組織を著しく損傷して婦人科を訪れる女性が後を絶たない」と警告する。

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