ホワイトデー都市伝説に白黒つけよう 「マシュマロのお返しは『嫌い』の意」説に「本家」が反論

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

「『ホワイトデーの元祖』として本当の意味を」

   石村萬盛堂の広報担当者は14日、J-CASTニュースの取材に「ネット上の反響が大きくて驚いています」と話し、次のように続けた。

「(広告で)書かれている内容は、実は私自身が2~3年前から思っていたことなんです。『ホワイトデーの元祖』としても、本当の意味を知っていただきたいと思い、今回の広告をつくりました」

   同店がホワイトデーの元となる企画をスタートしたのは1978年のこと。きっかけは、現在の社長が「男性からバレンタインデーのお返しがないのは不公平。ハンカチやキャンディー、せめてマシュマロでも...」という少女雑誌の記事に目をとめたことだったという。

   マシュマロ生地で黄身あんをくるんだ銘菓「鶴乃子」を明治時代から販売していた同店は、「バレンタインに君からもらったチョコレートを、僕のやさしさ(マシュマロ)で包んでお返しするよ」とのコンセプトを立て、マシュマロでチョコレートをくるんだ商品を売り出すことに。地元百貨店との相談の末に3月14日を「マシュマロデー」と定めた。

   数年後にはマシュマロの白を想起させる「ホワイトデー」に名称を変更。これが功を奏し、菓子業界以外をも巻き込む今日の国民的催事となったそうだ。

   ちなみに、ホワイトデーにあわせた新聞広告は2012年から出しているという。

「きっかけは東日本大震災でした。社長が持ってきたとある新聞記事に『震災で行方不明になった夫の荷物から、ホワイトデー用に用意してくれていたネックレスが出てきて、とても大切にしている』とのエピソードがあったんです。3月14日は『3.11』からわずか3日後とあり、当時、社内では『ホワイトデーどころではない』という雰囲気でしたが、『絆を認識する日になれば』との思いから、広告を出すことを決めました」(広報担当者)

   今回の異例の反響については「これでマシュマロの売り上げが伸びるというわけではないのですが」と笑いつつ、「身近な人たちに『ありがとう』を伝える機会としてホワイトデーが盛り上がれば、と思います」とコメントした。

姉妹サイト