2019年 12月 16日 (月)

「絶好調」伊藤忠、初の利益トップに立つ 他社と明暗を分けたのは「脱・資源」

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   三菱商事、三井物産という日本を代表する総合商社の「両雄」が2016年3月期に、そろって最終赤字に転落する見通しになった。中国など新興国経済の減速を背景に資源価格が大幅に下がり、資源ビジネスへの傾斜を深めたことが裏目に出た。

   両社とも、非資源分野の事業強化など戦略の練り直しを迫られるが、「稼ぐ力」をいかに取り戻すか、重い課題を背負う。

  • 他社に先駆けて資源ビジネスから撤退し始めた伊藤忠商事は16年3月期、初の利益トップに立つと思われる。
    他社に先駆けて資源ビジネスから撤退し始めた伊藤忠商事は16年3月期、初の利益トップに立つと思われる。

三菱商事、三井物産は「初の赤字」

   三菱商事は3月24日、2016年3月期連結決算の最終損益が1500億円の赤字(前期は4005億円の黒字)に陥る見通しになったと発表した。通期での連結最終赤字は財閥解体を経て1954年に現体制になってから初めて。従来、3000億円の黒字を予想していたが、中国など新興国経済の減速を背景に資源安が続き、各国での事業の資産評価を引き下げる「減損処理」に踏み切った。その損失額は約4300億円に達し、内訳は、チリの銅事業2800億円、豪州の液化天然ガス(LNG)事業400億円、豪州の鉄鉱石事業300億円など。

   三井物産も同様に業績見通しを下方修正し、最終損益を、1947年の同社発足以来、初めての700億円の赤字(従来予想は1900億円の黒字)とした。減損処理損失額は約2600億円(チリ銅事業1150億円、豪州LNG事業400億円、ブラジルでの石炭事業350億円など)。

   両社のほかにも、住友商事は2015年3月期に米国のシェールオイル開発事業の失敗などで3103億円の損失を計上し、最終赤字に転落している。2016年3月期は1000億円の最終利益は確保するものの、ニッケル採掘事業で約770億円の損失を計上。丸紅もメキシコ湾での油田事業などで730億円の損失が出ると発表している。

   これに対して絶好調なのが伊藤忠商事だ。アパレルや食料といった資源以外の事業分野が手堅く利益を稼ぎ、2016年3月期は過去最高となる3300億円の最終利益を予想しており、初の利益トップに立つのが確実だ。

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