2018年 8月 15日 (水)

田母神「事件」はネット空中戦の様相? 逮捕直前、ツイッターで発信した「恨み節」とは

印刷

   元航空幕僚長の田母神俊雄容疑者(67)が2016年4月14日午前、公職選挙法違反(運動員買収)容疑で東京地検に逮捕された。

   田母神容疑者は逮捕直前に「何とも理不尽さを感じます」とツイート。疑惑発覚後は「お金を配ることを了承したわけではない」などと公式サイト上で釈明していたが、「了承」する様子が収録された映像の存在が明るみに出たことで事態は一転。選挙ではネットで支持を受け、逮捕直前にはツイッターで自らが重要視していた「国家権力」への恨み節をつづるなど、多くの場面でネットとの関わりがクローズアップされる事件となった。

  • 田母神容疑者はツイートで「国家権力」への恨み節をぶつけた
    田母神容疑者はツイートで「国家権力」への恨み節をぶつけた

5000万円もの使途不明金が発端

   田母神容疑者は14年2月の東京都知事選で主要4候補のうち最下位の4位で落選したものの、約61万票の支持を得た。ネット放送局「日本文化チャンネル桜」や一部の保守層から熱烈な支持を受け、総じて健闘したとも受け止められている。田母神容疑者は、この選挙後に運動員に報酬を配った疑いが持たれている。

   事件の発端は、田母神容疑者の資金管理団体「田母神としおの会」に集まった寄付金約1億3200万円の内、5000万円にも及ぶ巨額の使途不明金が発覚し、会計担当者の3人が業務上横領の疑いがあるとして東京地検に刑事告発されていた。

   16年3月7日には東京地検特捜部が事務所や自宅を同容疑で強制捜査したが、田母神容疑者は一貫して関わりを否定。4月5日には公式サイトで

「誰に幾ら配ったのかといった詳細を私は知らないのだが、何人かの人にお金が配られてしまったことは事実である」

などと「お金が配られた」という事実関係を認めたものの、

「私は積極的にお金を配る指示をしたわけではなく、またお金を配ることを了承したわけでもないが、これを止めることができなかった監督責任は当然私にあり、皆様には心からお詫びを申し上げたい」

と、自らの指示や了承は否定していた。ところが、4月8日になって、報酬を配ることについて、田母神容疑者が「了解した」などと語ったとされる映像の存在を各紙が報じた。例えば朝日新聞は

「東京地検特捜部もこの映像を押収しているとみられ」

と報じた。地検側がこの映像を捜査の有力な材料だとみていることがうかがえる。

「何とも理不尽さを感じますが、国家権力にはかないません」

   田母神容疑者が逮捕の初報が流れたのは4月14日の朝10時30分頃。それから1時間半ほど前の8時59分には

「本日、田母神は逮捕されるようです。何とも理不尽さを感じますが、国家権力にはかないません。暫く発信できなくなります」

とツイートし、自らの境遇に納得いかない様子だ。この書き込みに対して真っ先によせられた声が

「なぜ動画(映像)があるのか知りたいです」

というもの。田母神容疑者は起訴後に行われる公判で、映像について説明を迫られることになりそうだ。

今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
    loading...

注目情報

PR
J-CAST会社ウォッチ会員向けセミナー
しごとの学校
  • 【限定30名】スマホでわかるGDPR入門セミナー~あなたの会社、準備は大丈夫ですか?~

  • 企業承継と相続対策セミナー弁護士は見た!「社長が認知症に!? 悲惨な現実と対応策」

  • 「"無期転換ルール" あなたの会社は大丈夫?」 ~これからでもできる!企業のリスク回避術~

  • 追悼
    J-CASTニュースをフォローして
    最新情報をチェック
    電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中