2024年 5月 7日 (火)

犬の散歩 1人で散歩するより2倍のリラックス効果 「幸せホルモン」分泌で人も犬もハッピー

そこに犬がいるだけで「幸せ」になれる?

   「犬の散歩」にはリラックス効果もある。2005年に北海道の酪農学園大学がこんな実験を行なった。健康な高齢男女13人(平均年齢68歳)に3日間、毎日30分の犬の散歩をしてもらい、自律神経の状態を調べた。自律神経には交感神経と副交感神経がある。交感神経は緊張している時に働き、いわば「猫が恐怖で毛を逆立てている状態」、逆に副交感神経はくつろいでいる時に働き、「猫が縁側でのどをゴロゴロ鳴らしている状態」のイメージだ。

   その結果、1人で散歩した時より犬と散歩した時の方が、副交感神経の活性値が平均で約2.5倍高くなった。しかも日を追うごとに上昇し、逆に交感神経の活性値が低くなった。犬との楽しい散歩がリラックス効果を上げたわけだ。

   次に、高齢女性4人(平均年齢71歳)に自律神経解析装置を装着したまま日常生活を送ってもらった。そして、自宅に犬が訪問し30分ほど一緒に過ごすと自律神経がどう変化するかを調べた。すると、面白いことに副交感神経が活性化したが、その値は犬と一緒に散歩した時より高かったという。

   「散歩」という運動面だけでなく、犬と一緒にすごすこと、つまり「犬の存在」そのものがリラックス効果をもたらしているわけだ。

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