2019年 1月 21日 (月)

妊娠の初期から転倒の危険に注意 広島大が3D映像で歩き方を調査

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   妊娠中は、お腹が大きくなって足元が見えにくくなり、体のバランスがとりにくくなる。そこで、安全のために体を後方にそった「よたよた歩き」をする人が多いが、かえって転倒の危険が高まることが、広島大学のチームが妊婦の動きを3D(三次元)画像で解析してわかった。

   人間工学の専門誌「Applied Ergonomics」の2016年7月号に発表した。

  • 妊婦さんは転ばないように注意
    妊婦さんは転ばないように注意

体を後ろにそらせる「よたよた歩き」はアブナイ

   同大学のチームは、妊婦8人(平均年齢34歳)と妊娠していない女性(平均年齢29歳)の協力を得て、椅子からの起立や歩行、さらに方向転換などの動きを3Dモーション・ピクチャーという三次元録画システムを使って記録、生体力学のモデルをつくった。3Dモーション・ピクチャーは、ハリウッド映画の特殊撮影でも使われている技術だ。具体的には、女性たちの体表の39か所に赤外線反射マークをつけ、(1)椅子から立ち上がり、(2)前方にあるテーブルまで歩き、テーブル上の軽量物(900グラム)を持ち上げ、(3)そのまま90度右に方向転換し前へ歩く動作をしてもらい、赤外線カメラで撮影した。

   妊婦8人は、お腹の大きさが違ってくる、妊娠初期(16~18週)、中期(24~25週)、後期(32~33週)の3回にわたって撮影した。体の重心の移動や筋肉、関節の動きが分かるように3D映像の人体モデルをつくり、コンピューターで解析した。腹部のふくらみによって、女性の歩き方、椅子からの立ちあがり方が変化する様子が確認できた。

   すると、妊娠初期であっても、妊婦の体の重心は前方に移っていた。その結果として、立った姿勢では体が後方にそり、歩く時は股関節をあまり曲げないため、つまずいたりバランスを崩したりするリスクが高まることがわかった。これまでは、妊娠後期に転倒の危険が高いと思われていたが、妊娠各段階のお腹の大きさに応じて、動き方を変える必要性があることがわかったという。

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