今度はブチ切れ配達員 「また佐川急便」は偶然か

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   宅配便大手・佐川急便の制服を着た男がマンションの敷地で荷物を地面に何度も叩きつけ、蹴飛ばし、台車までブン投げるという動画がユーチューブにアップされネットが騒然となった。佐川急便はこの男が自社の従業員であることを認め謝罪した。

   同社はこのところ配達先の代引き伝票を書き換えたり、遅配の問題が起こったり、駐車違反身代わり出頭事件で逮捕者が出るなど不祥事続き。あまりの異常事態にネット上では企業批判を通り越して、従業員に対する同情や、何者かの「陰謀説」も出ることになった。

  • 閲覧数は250万回近くになった(写真はユーチューブより)
    閲覧数は250万回近くになった(写真はユーチューブより)

代引き不正など不祥事続き

   問題の動画は2016年12月6日に何者かによって公開され、撮影日時は6日11時50分頃となっている。閲覧数が27日16時30分現在で250万閲覧近くになっているほか、コピーされたものがいくつも出回っている。

   動画ではマンションらしき建物から佐川急便の制服を着た男が3~4個の宅配荷物を持って現れる。強風が吹いていて荷物が飛ばされたりする中、男は突然キレたようになり荷物を何度も地面に叩きつけ、蹴飛ばすだけでなく、台車を持ち上げ投げつけた。通行人がそれを見ていてもお構いなしだった。そして最後は荷物を台車に乗せ、それを押して画面から消えた。

   ネット上で大きな騒ぎになったのは12月25日頃からで、現場と撮影場所の特定が行われ、この男がキレた原因は、時間指定で配達したが住人は不在だったことが荷物への八つ当たりに発展したのだろうといった推測が出た。その後、新聞、テレビといったメディアが一斉に取材を開始し、佐川が自社の従業員であることを認め謝罪したと26日に報じた。J-CASTニュースが27日、同社に取材したところ、

「色んなことにイライラしていたため、ああいった身勝手な行動につながったと話しています。現在は内勤に移していて、どんな処分にするか検討しています」

と同社広報は話していた。内勤では普通に仕事をこなし、男は動画を見て「異常な行動だった」と驚いているという。

   それにしても佐川は異常なほど不祥事続きだ。12月18日には、「佐川急便に代引きの値段を書き換えられ多くお金を取られました」などとツイッターで告発された。1万6783円の請求伝票の「6」が「8」に書き換えられていて、2000円多く支払わされていたことが分かり、ほどなく会社側も認めた。また荷物が届かない、営業所に電話がつながらないなどといった騒ぎも起きている。

「今回起きたことに関して、紐付けるものは何もない」と同社広報

   同社は22日、

「年末の荷物量の増加に伴い、全国的に集荷・配達の遅延が見込まれます。また、時間により管轄営業所へのお電話もつながりにくい状況となっております」

といったお知らせと謝罪を出すことになった。またこの日、都内で駐車違反した運転手の処罰を免れる目的で身代わりとして別人を出頭させた問題について、

「11月22日に警視庁に逮捕されました従業員が、交通違反に係る犯人隠避教唆の容疑で略式起訴されたことは誠に遺憾であり、関係者の方々にご迷惑とご心配をおかけしましたこと、お詫び申し上げます」

と謝罪した。犯人隠避と同教唆の罪で同社の25人が略式起訴されている。ネット上ではあまりの不祥事続きにあっけにとられる人が多く、企業批判だけでなく、

「会社のシステムが狂っているのであり、従業員が可愛そうだ」

などといった同情や、「どこかの企業に仕掛けられているのではないか?」といった陰謀論まで出る事になった。宅配便会社を指導する全日本トラック協会の関係者はJ-CASTニュースの27日の取材に対し、宅配業界で佐川の「事件」がこのところ突出しているとし、

「企業の姿勢に問題があるのではないか」

などと語っていた。一方である経済評論家は、

「こうした業界に携わる人の数は非常に多く、また、叩けば色々とほこりが出る体質であることから、佐川の件は氷山の一角で、たまたま連続して表面化したに過ぎないのではないか」

と語っていた。

   また、佐川広報に27日、こうしたことが連続して起こるのは人手不足、勤務超過など社内の体制に問題があるのではないか、と質問をぶつけると、

「今回起きたことに関して、紐付けることは何もありません」

と否定した。そして、このような事が起こらないよう従業員へのモラル教育の再徹底を行いたいと話していた。

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