おときた都議「初詣ベビーカー論争」で謝罪 住職「ブログはどういう意図だったのか」

印刷

   東京都議会のおときた(音喜多)駿議員が、「ベビーカーご利用自粛のお願い」の看板を出した乗蓮寺(東京都板橋区)に対し、謝罪の意を伝えたとブログで報告した。

   おときた氏は看板について当初、「『初詣ベビーカー論争』に感じる、相変わらず少子化一直線な社会の不寛容さについて」と題してブログで論じたが、後に寺院を取り巻く看板設置の複雑な背景が明らかになると、おときた氏は多数の批判を受けたという。J-CASTニュースが2017年1月7日、乗蓮寺の住職に再取材すると、おときた氏とはまだ直接話せていないとして、「都議であるご自身の発言の影響力がいかに大きいかを認識していただきたい」と話した。

  • おときた都議が「初詣ベビーカー論争」のブログ記事について謝罪(写真はイメージ)
    おときた都議が「初詣ベビーカー論争」のブログ記事について謝罪(写真はイメージ)

「なんと子育て世代にとって不寛容で不自由な社会なのか」

   ベビーカー自粛を求める寺院の看板の写真が2017年1月1日にツイートされると、瞬く間に拡散し、人ごみでのベビーカー利用に関して賛否両論が出る大論争に発展した。

   おときた氏は2017年1月3日のブログで、看板について「定期的に現れるこうしたベビーカー論争を見ていて率直に私が抱くのは、なんと子育て世代にとって不寛容で不自由な社会なのかという想いです」と訴えた。4日には、「続・ベビーカー論争」として「『ベビーカー』のみがとりわけ取り沙汰されることには、十分な説得力を欠く面があると言えるでしょう」と書いている。

   J-CASTニュースは5日、看板を出した乗蓮寺に設置の理由を取材し、報じた。2年前まではベビーカーや車いす専用通路を設けていたが、それを悪用してベビーカー1台に5~10人の家族がついていって参拝をする客が出始めた。また、ベビーカーにつまずいてけが人が出たため、警察からの要請もあって看板を掲出することにしたと、住職は説明した。

電話で謝罪の意伝え、「近々しっかりと直接訪問も」

   こうした背景が明るみに出ると、おときた氏は5日深夜にブログを更新。「寺院だけが一方的に悪者になったのではないか」「寺院側の言い分をブログに記載しなかったのは不公平だ」といった指摘や批判が自身のもとに多く寄せられたとして、こう釈明した。

「私が問題意識として取り上げたのは、ベビーカーの自粛を呼びかけた寺院を指して『不寛容で不自由だ』と言ったのではなく、これに対してネットを中心として『人混みにベビーカーで来るなんて非常識だ』『子どもが小さいうちは、親が我慢して当然』という意見が多かったこと、つまり世論や論調についてです」

   これを踏まえて、「今回の問題提起に対して、特定寺院が批判の対象となってしまったことは私のミスによるものであり、大変申し訳ないと思います」とし、翌6日には「ベビーカー自粛のお知らせを出した寺院に対して、1月6日AM9時にお電話にて連絡し、謝罪の意をお伝えしました」と書いた。また「住職さまは諸事中によりまだ直接お話ができておらず、折り返しのご連絡待ちという状態ですが、近々しっかりと直接訪問もして重ねての謝罪と、私のブログの意図を説明しに参りたいと考えています」と報告している。

   J-CASTニュースは7日、おときた氏事務所に電話取材を試みたが、土曜日のためかつながらなかった。

住職はおときた氏と直接話せていないと明かす

   では、おときた氏はどのような謝罪をしたのか。1月7日に乗蓮寺に電話取材すると、住職が応じた。「事務所に折り返しの電話を6日から7日にかけて繰り返しているが、まだつながっていない」という。寺院の看板は「テレビのワイドショーでも取り上げられて、寺には罵詈雑言や無言の電話が昼夜を問わずにかかってくるようになりました。負担が大きいです」。その上で、

「寺に事実確認をせずにしたおときた氏の主張がこれだけ広まりました。都議としてのご自身の発言がいかに大きな影響力を持つかを認識していただきたく思っています。ブログ内容はどういう意図だったのか、直接おときた氏本人とお話をしたいです」

とこたえた。

   今回の件については、放送による人権侵害が専門の身近にいる弁護士に、事例を提供する意味でも相談するという。ただ、訴訟を起こすつもりはないと話している。

  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter
コメント・口コミを投稿する
コメント・口コミを入力
ハンドルネーム
コメント・口コミ
   

※誹謗中傷や差別的発言、不愉快にさせるようなコメント・口コミは掲載しない場合があります。
コメント・口コミの掲載基準については、コメント・口コミに関する諸注意をご一読ください。

注目情報PR
追悼

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中