大学図書館に一時、女性専用スペース 「居眠り中の痴漢から守る」必要ある?

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   北海道大学附属図書館の北図書館が痴漢対策に「女性専用席」を設置したところ、「不公平」などと批判を受けて専用席を即日中止にしていた。図書館側が「居眠り中に痴漢に狙われやすい」と注意を呼びかけていたことから、閲覧室などでの居眠りについても論議になっている。

「ふざけるな!」「これは反発やばそう」「男子専用スペースも作れ」
  • 部屋の通路についたてがあった(ホームページから)
    部屋の通路についたてがあった(ホームページから)

居眠りのために専用席作ったのかとの批判も

   ツイッター上で2017年1月25日午前中に女性専用席の画像が投稿されると、ネット上では、こんな反発の声も上がった。

   画像を見ると、「ここから先は女性専用席です」と大きく表示されたついたてが、閲覧室のような部屋の通路に置いてある。その脇には、2月6日までの試験期間限定と書かれていた。ツイッター上の情報では、部屋の3分の1ほどが女性専用席になっていたという。

   さらに、図書館では、「ちかんに注意!」の貼り紙が掲示されていることなどから、痴漢対策ではないのかといった憶測も広まった。その貼り紙には、「特に居眠り中の女子学生が狙われています」とも書かれていたことから、ネット上では、図書館は居眠りしている女子学生のために専用席を作っているのかといった批判まで起こった。

「女の方も図書館で寝るなよ、何しに図書館来てんだよ」「帰って寝ればいいのでは」「なんで図書館に女性用睡眠室なんか作るんや」

   もっとも、「痴漢そうとう恐怖だったと思う」「図書館を安心して使えない」「痴漢が最近起きてるらしいから仕方ないね」などと図書館への擁護の声も一部であった。

   その後、1月25日夕になって、北図書館に「女性専用席の中止について」という貼り紙が掲示されたとツイッターで画像投稿があった。

居眠りの是非には、「コメントは控えたい」

   この貼り紙では、図書館の利用が多い試験期間中に痴漢被害を防止するために、この日に専用席を設置したと説明している。16年中から痴漢に遭ったとの報告が計6件もあり、17年に入っても1月23日に勉強に集中している女子学生が痴漢行為を受けたという。図書館では、貼り紙で注意喚起したり、巡回を強化したりしてきたが、未だに解決に至っていないとした。

   しかし、「女性だけの専用席を作るのはおかしい」「不公平である」という批判が多く寄せられ、「本来の目的である女子学生等の安全を守ることができない可能性がある」と判断し、中止を決めたという。痴漢対策については、別の方法を模索したいとしている。

   一連のついたてや貼り紙について、北大付属北図書館では、J-CASTニュースの26日の取材に対し、出したのは事実だと認めた。

   専用席を作ったのは、北図書館だけで、本館は関係がないとした。北図書館の方が本館よりも利用者が多いという。

   居眠りの是非については、コメントは差し控えたいとした。

   詳細についてさらに聞こうとしたが、「内部で対応について検討しているところですので、取材に対してはお話しすることはできません」とのことだった。

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