2024年 4月 24日 (水)

【女の相談室】乳がん患者も大豆食品OK 「再発リスクを減らし長生きできる」

サプリではなく食べ物からイソフラボンをとろう

   こうした結果から、論文の付随執筆者である米エモリー大学がん研究所のオマー・クック所長は、論文の中でこうコメントしている。

「今回の新しい研究成果によって、これまでの議論は収束するはずです。乳がんの女性は、安心して大豆食品を食べてよいのです。私たちは、大豆イソフラボンががん細胞と結合することにより、エストロゲンの影響を防いでいるのではないかと推測しています」

   ちなみに、今回の研究の前に発表されている日本乳がん学会の「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」では、「大豆食品の摂取と乳がん再発リスクについて教えてください Q&A」の中で、こう回答している(要約抜粋)。

「大豆イソフラボンの摂取で乳がん再発リスクが低くなる可能性があります。現時点ではこれに関する研究は非常に少ないのですが、これまでの研究では一貫して、大豆イソフラボンの摂取が多い患者さんは、少ない患者さんに比較して乳がん再発リスクが低かったことが報告されています」
    「また、大豆イソフラボンを多く摂取した患者さんに有害な出来事はなかったことも報告されています。しかし、再発リスクを下げる目的でイソフラボンをサプリメントの形で多量に摂取することは、効果と安全性が証明されていないので勧められません。通常の大豆食品から摂取するように心がけましょう」
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