「ももクロ」コンサートで騒音苦情 20キロ先まで音が聞こえたわけ

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   アイドルグループ「ももいろクローバーZ」が行った屋外コンサートで、約20キロ先まで騒音の苦情が寄せられていたことが分かった。

   本当に音が届いていたとしたら、一体なぜなのだろうか。

  • 屋外コンサートを行った「ももクロ」メンバー(写真は2013年撮影)
    屋外コンサートを行った「ももクロ」メンバー(写真は2013年撮影)

「夜間は、音が空に逃げにくい」

「家からかなり離れてるのにももクロのコールと歌聞こえるうるせー」
「これ絶対ももクロだ怪盗少女聞こえてくる」

   埼玉県富士見市内で行われたコンサート初日の2017年4月8日、ツイッター上では、こんな声が相次いだ。

   コンサートは、所属事務所のスターダストプロモーションが主催し、富士見市が共催した。メンバーの有安杏果さん(22)が富士見市の出身で、市のPR大使もしている縁から実現したものだ。9日まで2日間の日程で市の第2運動公園で行われ、4万人強を動員した。

   ところが、初日から市にも騒音の苦情電話が9件寄せられ、翌9日には、59件にも達した。10日にも苦情があり、メールも合わせると、3日間で87件にも上っている。特に、コンサートが終わる午後8時前に苦情が多かったという。

   内訳は、市内は数件だけで、多くは会場南側の市外からだった。約20キロ離れた東京都内の東久留米市、西東京市や都区部の練馬区からも苦情が寄せられていた。

   会場の運動公園は、周囲が畑で遮るものがなく、ツイッター上では、畑からも会場のモニターが見え、音楽も楽しめたとの報告が上がっていた。気象庁によると、夜間は地上の気温が下がるので音が空に逃げにくくなって伝わりやすくなるという。とはいえ、約20キロ先まで聞こえるということはあるのだろうか。

   この点について、富士見市の地域文化振興課では12日、「そこまで音が飛んだことはあったのだろうと思っています」とJ-CASTニュースの取材に答えた。

北風に乗り、雲にも反射した?

   富士見市によると、コンサート会場では、ステージが南側に向いていた。また、2日間とも北風が吹いており、午前中に雨が降って雲が空全体にかかっていた。

   地域文化振興課では、「これまでの経験から、風の向きや雲の動きなどがあって音が20キロ先まで届いたのだろうといった話を主催者としています」と話す。つまり、音が風に乗って運ばれ、雲にも反射して遠くまで飛んだのではないかということらしい。詳細な理由については、検証をこれから行うとしている。

   1日目に苦情があったため、市では主催者のスターダストプロモーションに依頼して2日目は音量を下げていた。2日目の方が苦情が多かったことについては、2日間にわたって騒音が続いたことも考えられるとした。

   運動公園を会場に選んだ理由については、市内にスタジアムなどがなく、主催者と調整したうえで、会場の広さや人の輸送を考慮して決めたという。事前に市の広報などにコンサート情報を載せたほか、有安杏果さんらメンバー2人が2月15日に、コンサートの説明も兼ねて市内の学校や施設を回ったともしている。

   主催者のスターダストプロモーションでは、「今回の件につきましては、富士見市に対応を任せています」と取材に答えた。

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