ブラックジャックで学生殴打事件 「漫画本で?」と誤解も

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   京都市内で2017年5月1日昼に起きた傷害事件が、インターネット上で一風変わった視点から関心を集めている。注目されているのは、逮捕された男が使った「ブラックジャック」という名前の護身具だ。

   「『ブラックジャック』で高校生殴打」――。今回の事件を産経新聞(ウェブ版)がこんな見出しで報じると、ネット上には、有名な漫画タイトルを連想し、「漫画本の角で殴打した事件かと...」などと「誤解」した書き込みがあふれた。

  • これは簡易版の「ブラックジャック」。袋の先端にコインなどを詰めて使う(護身術ネットワーク提供)
    これは簡易版の「ブラックジャック」。袋の先端にコインなどを詰めて使う(護身術ネットワーク提供)

「何巻で殴ったんだ」

   5月2日のJ-CASTニュースの取材に応じた京都府警報道係の担当者は、事件のあらましを次のように説明した。

   まず、逮捕されたのは京都市内の高校に勤める用務員の男(44)。逮捕容疑は、同市中京区の路上で、市内の男子高校生(17)の頭を「ブラックジャック」という護身具で殴り、頭部打撲のけがを負わせたというもの。男は容疑を認めているという。

   担当者によれば、男は路上ですれ違った男子高校生が「自分のことを笑った」と感じ、相手に因縁をつけ、持っていたブラックジャックで頭を殴った。なお、男が用務員として務める高校と、殴られた生徒が通っている学校は「別」だという。

   こうした事件を、産経新聞(ウェブ版)が5月1日夕に、

「『ブラックジャック』で高校生殴打、公立高校の用務員の男を容疑で逮捕 京都」

との見出しで報じると、インターネット上には、ブラックジャックという言葉を「誤解」した書き込みが相次ぐことになった。

   実際、ツイッターやネット掲示板には、故・手塚治虫さんの名作漫画「ブラック・ジャック」と絡めて、

「ハードカバーの漫画本の角で殴打した事件かと思って『漫画の内容は関係ないだろ!』と思ったら漫画本じゃなかった」
「何巻で殴ったんだ」
「正式版か文庫版か装丁版か」
「てっきり文庫本か何かで殴ったのかと」

といった書き込みが数多く出ている。

「ムチと警棒の中間のようなもの」

   そもそも、ブラックジャックという護身具はどんなものなのか。西洋甲冑や刀剣などを販売する「武器屋」(埼玉県寄居町)の担当者は5月2日のJ-CASTニュースの取材に、

「革などでできた袋状の護身具で、中に砂などを詰めて棍棒のように使います。持ち手の部分にバネが埋め込まれているものも多く、その分『しなり』が効くので威力が上がる仕組みです。いわば、ムチと警棒の中間のようなものと考えていいと思います」

と話す。威力は警棒よりは少し落ちるものの、「当たり所が悪ければ大けがにつながることもある」という。

   また、護身術の専門団体「護身術ネットワーク」(東京都練馬区)の担当者は取材に対し、

「普通の長細い巾着袋のようなものに、砂やコインを詰めたものもブラックジャックと呼ぶ場合があります。こちらは、遠心力を利用して叩くので、かなり強力な護身具といえます」

と話す。実際、同団体の通販サイトではブラックジャックを取り扱っており、価格は使い方の説明DVD付きで3000円(税込、送料別)。ただ、販売ページの商品説明欄には、

「強力な護身具です。ふざけ半分での使用はおやめください」

と書かれていた。

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