2018年 11月 14日 (水)

衝撃!女性の「加齢臭」は30代から 気づかない体臭の解決テクニック(後編)

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【美と若さの新常識】(NHKBSプレミアム)2017年5月11日放送
体臭の悩み解決! におい美人のテクニック

   日増しに暑くなってくると、気になってくるのがカラダのにおい。自分のにおいは、自分で気がつくのが難しいうえ、周囲の人が遠慮して注意してくれないのが厄介だ。

   前編では、女性の「加齢臭」が何と30代から始まることを一目瞭然の実験で明らかにしたが、後編では、最新研究でわかった驚きのにおいケア方法を紹介する。

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ナイロンタオルのゴシゴシ洗いは、よけいにクサくなる

   番組の中で、女性にとってイヤ~な実験をした。においが脳に与える影響を研究している星薬科大学の塩田清二教授が、自ら開発したヘルメット状の装置を、Tシャツを着た2人の女性にかぶせ、お互いのTシャツのにおいをかがせた。この装置は脳の各部分の血流の変化を読み取り、どの部分が活性化したかわかる。2人とも相手のにおいをかいだ時、脳の「覚せいする」部分が活性化した。「クサイ」を反応したのだ。ところが、2人に自分のTシャツのにおいをかがせると、「鎮静化する」部分が反応した。自分のにおいに、むしろリラックスしたのだ。

塩田教授「このように、誰でも他人のにおいにクサイと反応しますが、自分のにおいには気がつかないものです」
ゲストのグラビアアイドル・吉木りさ「(身をよじって)うわ~、やだ、やだ!」
MCのお笑い芸人・後藤輝基「さて、自分のにおいの元をどうしたら断つことができるか、番組では、いまだかつて専門家も行なったことがない、大実験を敢行しました」

   におい研究のエキスパート、日本福祉大学の西村直記准教授が40~50代の男性4人に、次の3つの方法で体を洗ってもらった。

(1)1日目=シャワーで流すだけ。
(2)2日目=手のひらの泡洗い。
(3)3日目=ナイロンタオルでボディーシャンプーを使い、ゴシゴシとしっかり洗う。

   それぞれの方法で洗う前に、体中の皮脂を布で採取し、皮脂の量とにおいの強さを測った。場所は額・首・耳の後ろ・胸・背中だ。さらに洗った直後、1時間後~6時間後と計7回測定し、変化をグラフで表した。西村准教授は、4人合わせて累計約3000か所もの皮脂の量とにおいを測る大仕事だった。

   その大調査の結果、意外なことがわかった。最終的に皮脂の量とにおいが一番少なかった方法は、手のひらによる「泡洗い」だった。2番目が「シャワー」で、皮脂の量とにおいが一番ひどかったのが、「ゴシゴシ洗い」だった。洗った直後は、「ゴシゴシ洗い」の皮脂がほぼゼロで、一番落ちていた。ところが1時間後、「ゴシゴシ洗い」の値がドンと増え、「泡洗い」の倍ぐらいになった。そして6時間後、皮脂はどんどん増え、においは何と洗う前の2倍強くなった。これでは、何のために洗ったかわからない。

過激なダイエットはひどい口臭の元に

   ちなみに実験では、「シャワー洗い」も方法によっては「泡洗い」に匹敵する効果があることがわかった。「泡洗い」が面倒だという人に簡単な方法を伝授しよう。強めのシャワーにして、(1)お湯の温度は40度(2)勢いよく肌の近くから(3)気になる場所に30秒当てる。泡もスポンジもいらないし、背中にも届く。この方法で「泡洗い」の約8~9割の効果がある。

   それにしても、なぜ「ゴシゴシ洗い」がよくないのか。実は皮脂には皮膚を保護する大切な役割がある。皮脂は皮膚の表面に無数にある皮脂細胞が分泌する。ふだん皮脂細胞はたっぷりと皮脂を蓄え、丸くなっている。ところが、紫外線に当たったりして皮膚がダメージを受けると、皮脂細胞は「皮膚を守らなければ」と皮脂を放出して、ペシャンコになってしまう。そして新しい皮脂を作ろうと懸命になる。ナイロンでゴシゴシ肌を洗う行為は、皮膚を刺激し、皮脂細胞にとって有害な紫外線に当たったのと同じことになり、どんどん皮脂を分泌し続けるわけだ。

西村准教授「だから、皮脂がなくなるまでキレイに落としてしまおうという考え方は誤りです。返って皮脂を増やし、クサくする結果になるのです」
吉木りさ「ええっ! 今朝、グラビアの撮影前にゴシゴシ洗っちゃいました。カメラマンさんに迷惑だったかも(笑)」

   ところで、過激なダイエットが女性の口臭の原因になることはご存じだろうか。食事と体臭の関係を研究している東京医科歯科大学の三林浩二教授が、2人の女性に協力してもらい、実験を見せてくれた。1人の女性は朝と昼にしっかり食事をとった。もう1人は前夜の食事から抜き14時間何も食べていない。お腹は空っぽだ。2人の息を採取し、そのにおいを調べると、14時間食べていない女性は、におい物質が2倍以上多かった。リンゴや柿が腐ったような甘酸っぱいにおいだ。そのにおい成分は除光液にも入っている「アセトン」だ。

三林教授「食事を抜くと糖が足りなくなります。体は脂肪を燃やしてエネルギーをとろうとします。その際に肝臓で発生するのが『ケトン体』という物質で、ケトン体にはにおい物質のアセトンが含まれているのです。アセトンは揮発性が高いために、呼気の成分となって口から出てきます」

   この口臭対策は、ちゃんと食べることだ。14時間食べていない女性がご飯を食べると、2時間後にはアセトンの濃度が半分以下に減った。

誰でもリラックスさせるラベンダー・アロマ

   さて、女性にとって、においを味方に快適な生活を送ることも大切だ。最後に塩田教授が、アロマオイルの中でも「最強最高のにおい」を紹介した。それは「ラベンダー」だ。ラベンダーの香りは好きな人と嫌いな人がいるが、冒頭の実験で使ったヘルメット状の装置で、学生たちにラベンダーの香りをかいでもらい、脳の各部分の血流を測ると、「嫌い」と答えた人でも脳が沈静化した。リラックスしたのだ。

塩田教授「ラベンダーだけは、あらゆるアロマオイルの中でも特別なのです。ラベンダーをかいだ後に唾液を分析すると、ストレスホルモンの1つであるコルチゾールが減っています。脳だけでなく体もリラックスさせる効果があるのです。その反対に、シャキっと覚せいさせる効果があるのが、レモングラスの香りです。このにおいをかぐと、ほとんどの人が元気になります」
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