佐藤琢磨の優勝に「不愉快」ツイート 記者をスピード解雇した米紙に称賛も

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   米国の自動車レース「インディ500」で日本の佐藤琢磨選手(40)が優勝したことに対し、米紙デンバー・ポストの記者が「とても不愉快だ」とツイートし、「人種差別」との批判が相次ぐ騒動があった。

   騒動を受け、デンバー・ポストは2017年5月29日(現地時間)、公式サイト上で謝罪声明を発表。「問題の投稿は当社の信条や立場を代弁したものではありません」とした上で、問題の記者を解雇したことを明らかにした。

  • 佐藤琢磨選手の優勝に「水を差す」ツイートが問題に(画像はインディ500公式サイトから)
    佐藤琢磨選手の優勝に「水を差す」ツイートが問題に(画像はインディ500公式サイトから)

「メモリアルデー(戦没者追悼記念日)の週末に...」

   問題の投稿を寄せたのは、デンバー・ポストに所属していたスポーツ記者のテリー・フライ氏だ。フライ氏の公式サイトに掲載されたプロフィールによれば、同氏はデンバー・ポストでのキャリアが30年以上に及ぶベテラン記者だという。

   そんなフライ氏は現地5月28日昼、佐藤選手が「インディ500」を制したことを受けて、次のような文章をツイッターに投稿した。

「Nothing specifically personal, but I am very uncomfortable with a Japanese driver winning the Indianapolis 500 during Memorial Day weekend(特に個人的な関係はないが、メモリアルデー(戦没者追悼記念日)の週末に日本人ドライバーがインディ500で優勝したことはとても不愉快だ)」(日本語訳は編集部)

   この投稿に海外のネットユーザーからは、「人種差別的な投稿ではないか」との指摘が殺到。ツイッター上には、

「スポーツをやっている人間として、実に不愉快です」
 「まさにメモリアルのように愚かなツイートだ」
 「デンバー・ポストは人種差別的な投稿をした記者を解雇する必要がある」

などとフライ氏を批判する投稿が相次いで寄せられていた。

   こうした批判を受け、フライ氏は問題の投稿を削除。その上で、現地28日夜には、

「佐藤琢磨選手に謝罪します。メモリアルデーの週末に感情的になって、第2次世界大戦での相手国の一つへ愚かな発言をしてしまった。改めてお詫びを申し上げたい」

などとした謝罪文をツイッターに投稿した。なお、この謝罪文の中では、フレイ氏の父親の友人が第2次世界大戦の沖縄戦で死去していたことにも言及していた。

「もはやデンバー・ポストの従業員ではありません」

   その後、デンバー・ポスト紙は現地29日に公式サイト上に謝罪声明を掲載。「記者の一人が投稿した無礼で受け入れがたいツイートについてお詫び申し上げます」とした上で、

「テリー・フライはもはやデンバー・ポストの従業員ではありません。問題のツイートは、当社の信条や立場を表すものではありません。私達の心からの謝罪を受け入れて頂けることを願っています」

と説明した。

   佐藤選手の優勝をめぐる今回の騒動について、日本のツイッター上では「明らかな人種差別」「せっかくの偉業に水を差しやがって」などと差別的な投稿を批判する意見が目立つ一方で、

「デンバー・ポストの対処がめっちゃ早くて驚いてる。元記者の佐藤琢磨に対するツイートはいただけないが自浄作用すごいね」
 「佐藤琢磨は謝罪を受け入れるんだろうけど、デンバー・ポスト紙の厳しい対応を尊敬する」
 「日本のマスコミも、身内でもこれだけ厳しかったら、もう少し信頼が得られるのに」

などとデンバー・ポストの迅速な対応を称賛する声も目立った。

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