「日本のメディアを支えているのはオタクの人たち」「オタクといわれている人たちが支持しているものがメインになった」――。タレントのマツコ・デラックスさん(44)のこんな発言が、アニメファンを歓喜させている。アニソンは「特殊ジャンル」だったけど...この発言は、2017年7月4日放送の「マツコの知らない世界」(TBS系)で飛び出した。番組では、「アニソンの世界」と題し、音楽評論家・冨田明宏さんが、アニメソングの魅力を存分に語った。80年代~90年代の懐かしいアニメソングを振り返り、ノスタルジアに浸るマツコさんだったが、あるフリップを見て驚きの声を上げた。フリップは、「20代の2017年上半期カラオケランキング(JOYSOUND調べ)」をまとめたもので、上位20位のうち、アニメソングが12曲もランクインしていた。1位は、ドラマ「逃げるが恥だが役に立つ」(TBS系)の主題歌として大ヒットした「恋」が選出されるも、2位以降は、アニメ映画『君の名は。』の主題歌「前前前世(moviever.)」、アニメ「血界戦線」のエンディング「シュガーソングとビターステップ」、アニメ「マクロスF」の主題歌「ライオン」――と上位に多数のアニメソングが入った。マツコさんは、「アニメの主題歌という概念ってあって、ちょっと特殊ジャンルだったけど、普通の歌謡曲なんだね、J-POPなんだね」と感心した様子。続けて、「日本のメディアを支えているのはオタクの人たち。オタクの人がお金を使ってくれなかったらメディアはお金が動かない」と持論を述べ、「だからオタクといわれている人たちが支持しているものがメインになった。お金が動くから」とランキング結果を分析した。一方、アニメファンの「憂慮」も指摘放送を見たアニメファンは狂喜乱舞のようだ。ツイッター上では、「マツコさんマジ尊敬!リスペクト!」「マツコめっちゃエエやつやないか...アニメ嫌いな人これ見て欲しいですね」「マツコは『ヲタク』の味方」とマツコさんに尊敬のまなざしを向けたり、仲間意識を持つユーザーが少なくなかった。一方で、マツコさんは番組で「いま、オタクの人たちの方が危機感を感じていると思う」とも指摘。アニメソングが市民権を得たため、アニメファンが喜びに感じていた「いかに自分がマイノリティであるか、特殊であるか」が薄れてきた、という推測だ。この点についても、ツイッター上では共感の声が広がっている。
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