2024年 4月 19日 (金)

ダルビッシュ「偽造記事と変わらない」 指摘受けたテレ朝に話を聞くと...

人気店や企業から非公開の招待状をもらおう!レポハピ会員登録

   米大リーグ・ドジャースのダルビッシュ有選手(30)が、人気番組「ゴン中山&ザキヤマのキリトルTV」(テレビ朝日系)の放送内容にツイッターで苦言を呈していた件で、テレビ朝日側がダルビッシュ選手本人に謝罪していたことが分かった。J-CASTニュースの取材に、同社広報部が明かした。

   同番組は、スポーツ選手の口の動きを「読唇術」で読み解き、マイクが届かない試合中の選手同士の会話を分析・紹介するスポーツバラエティー。2017年8月5日の放送では、高校時代のダルビッシュ選手に着目したのだが...。

  • ダルビッシュ有投手(17年7月にドジャースへ移籍)
    ダルビッシュ有投手(17年7月にドジャースへ移籍)
  • ダルビッシュ有投手(17年7月にドジャースへ移籍)

「絶対言ってないです(笑)」

   5日の「キリトルTV」では、2004年夏の甲子園3回戦で東北高校と千葉経大附属高校がぶつかった一戦を取り上げた。当時、東北高校3年のダルビッシュ選手にとっては、これが「最後の夏」にあたる。

   番組が着目したのは、東北高校が2点ビハインドで迎えた10回裏ツーアウトの場面。打席に立つダルビッシュ選手は、ツーストライクまで追い込まれると、一度打席を外してチームメートに滑り止めを要求した。

   番組では、この瞬間にダルビッシュ選手が「最後かな。ドキドキするわ」と呟いていたとテロップ付きで紹介。その後、打席に戻ってバットを構えた時には、

「クソー 終わらせねぇぞ コレ!」

と叫んだとも伝えた。結果、ダルビッシュ選手は三振に終わったが、番組のナレーションでは「(試合には)負けたが、プレー外でも大物ぶりを遺憾なく発揮した」としていた。

   しかし、この放送について、ダルビッシュ選手本人が6日昼(日本時間)のツイッターで苦言を呈した。フォロワーの一人から番組が紹介した「発言」の真偽を問われると、

「絶対言ってないです(笑)」

と全否定。続けて、以前にも読唇術で解析した内容のチェックを依頼されたことがあるとして、その時も「全く違うくて読唇術って信用できないなと思いました」(原文ママ)と訴えた。

「本人よりも正確なんだね、こっちの方がね」

   さらにダルビッシュ選手は、「常に『あくまで読唇術で本当に本人が言っているかはわかりません』みたいなのをテロップで出しておかないと信じてしまう人多いと思います」と指摘。その上で、

「言ってないような事を言ったように放送してたら新聞とかでよくある偽造記事となんら変わらないと思うんですよね」

との苦言を呈した。続くツイートでは、「これは結構大きな問題だと思うんですよね。 勘違いしてしまっている人も実際多いです」とも訴えていた。

   こうしたダルビッシュ選手の訴えをめぐり、ツイッターやネット掲示板では、

「え?これって、本人に確認しないんですか?」
「こういうのを捏造される方はたまったものじゃないだろうなあ」
「本人に確認とってないのは問題やろ  捏造し放題やん」

など、番組に批判的な意見が相次いで出ることになった。一方で、10年以上前に自分が何を発したのかを正確に覚えていられるのかとして、

「そんな昔のこと一字一句覚えてるやつおるか?」
「10年以上前の事で、本人が勘違いしてる可能性も」

と疑問視する向きもある。

   なお、今回の「キリトルTV」の放送で取り上げられたシーンについては、過去にダルビッシュ選手本人もツイッターで言及している。16年7月17日の投稿で、最後の打席で何を叫んだのかについて、「『ほんまにこれで終わりかよー』だったはず」と明かしていたのだ。

   番組でも、ダルビッシュ選手のこの呟きは紹介されたが、ナレーションは「キリトルTVの推測ではこうなりました」と説明。これに番組MCを務めるお笑いコンビ「アンタッチャブル」の山崎弘也さんは、

「本人よりも正確なんだね、こっちの方がね」

とコメントしていた。

テレビ朝日「ご迷惑をお掛け致しました」

   放送内容にダルビッシュ選手当人が苦言を呈したことについて、テレビ朝日側はどう捉えているのか。

   同社広報部は8月7日のJ-CASTニュースの取材に対し、「番組の企画は、『読唇術』を用いて口の動き等から言葉を『推測』するものです」と説明。その上で、

「今回のダルビッシュ選手の件につきましては、推測した内容が正確ではありませんでした。ご本人並びに関係者の方々にご連絡し、ご迷惑をお掛け致しましたとお伝えしました」

として、ダルビッシュ選手本人に謝罪したことを明かした。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中