定着するか名車の修復サービス カギ握る「純正部品のお値段」

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   ホンダが、1991年発売の「ビート」の純正部品の生産を再開する。マツダが、同じ2シーターオープンスポーツカーの初代「ロードスター」(1989年発売)のレストア(修復)サービスを開始するとの発表に続いた形だ。日本の自動車メーカーが相次ぎ、旧型モデルのレストアサービスに乗り出す動きは、果たして、カーマニアを満足させるビジネスとして定着するのだろうか?

   ホンダビートは軽のミッドシップ2シーターのオープンスポーツカーで、デビュー当時は同じく軽の2シーターオープンスポーツのスズキ「カプチーノ」と人気を二分した名車だ。ビートは1996年に販売を終了したが、現在も2万台が国内を走っているという。マツダの初代ロードスターも2万3000台が健在とされ、往年の2シーターオープンスポーツの人気ぶりが伺える。

  • マツダに続きホンダもレストアのサービスを開始した(画像はホンダ公式サイトより)
    マツダに続きホンダもレストアのサービスを開始した(画像はホンダ公式サイトより)

ホンダ「ビートをより長く楽しんで」

   ホンダは2017年8月9日、ビートのタイヤ・ホイール、シートベルト、ヒーターブロアー、テールライト・ライセンスライトについて、「純正部品の生産の再開を決定した」と発表。今後も内外装部品の生産を順次再開するという。ビートは1991年5月に誕生してから26年を迎えた。ホンダとしても『ビートをより長く楽しんでいただきたい』という思いで、一部純正部品の生産を再開することを決定した」とコメントしている。

   マツダ、ホンダが生産終了から20年以上経過したクルマの部品を供給するなど、レストアサービスを開始した意義は大きい。長く愛車に乗りたいと願うオーナーにとっては朗報だ。日産自動車も1989年発売のスカイラインGT-R(R32型)のレストアサービスを検討中という。R32GT-Rは歴代GT-Rの中でも評価が高く、今なお多くのファンに愛され続けている。

「価格は量販当時の平均5割増し」報道も

   自動車メーカーがレストアサービスを行うのに当たり、問題となるのは純正部品とサービスの価格だろう。マツダもホンダもサービスを開始すると正式に発表したものの、純正部品などの価格についてはまだ公表していない。純正部品については、部品メーカーが金型から作り直すなどコストがかさむため、「価格は量販当時の平均5割増し」との一部報道もある。

   プレミアムカーと言えるR32GT-Rのオーナーであれば、多少の出費も覚悟できるのかもしれないが、ライトウェイトスポーツのロードスターやビートのオーナーは、再生産の純正部品とはいえリーズナブルな価格を望む人も多そうだ。日本にメーカー主導のレストアビジネスが定着するか否かは、今後明らかになる部品やサービスの価格が鍵を握ることになりそうだ。

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