金日成親子の記念すべき記事 朝鮮中央通信が「痛恨ミス」

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   米国が北朝鮮に対する国連安全保障理事会の追加制裁決議案の採決を2017年9月11日(米東部時間、日本時間9月12日未明)にも目指すなか、北朝鮮は米国が方針を転換しない場合は「挽回できない破滅を免れられない」と反発を強めている。

   北朝鮮の声明の発信の窓口になっているのが朝鮮中央通信をはじめとする国営メディアだが、9月9日を前にして、痛恨のミスを犯していた。記事見出しの冒頭に「090817.txt」というファイル名が混入し、数日間にわたって放置されている。記事をアップロードする際に削り忘れたとみられるが、記事は金日成主席と金正日総書記の銅像の前に外国から花籠が届けられた、という内容。「首領様」に関連する記事をめぐるミスはきわめて珍しい。

  • 9月8日付の記事見出しにファイル名が混入している。9月11日17時時点でもこの状態が続いている
    9月8日付の記事見出しにファイル名が混入している。9月11日17時時点でもこの状態が続いている

「金日成」「金正日」だけフォントが太字になっている

   ミスがあったのは9月8日付の日本語版の写真つき記事。記事本文は

「平壌の万寿台の丘に立つ金日成主席と金正日総書記の銅像に、共和国創建69周年に際して国際主義戦士Ya・T・ノビチェンコ氏の家族から花籠が寄せられた。主席と総書記の銅像に8日、花籠が献じられた」

という短い内容だ。ウェブサイトの他の記事と同様に、「金日成」「金正日」の部分だけフォントが太字になっている。問題なのは、見出しに

「090817.txt―金日成主席と金正日総書記の銅像に国際主義戦士の家族から花籠」

という作業用のメモらしきものが混入している点だ。「9月8日の17本目の記事」の意味だとみられ、記事翻訳者からファイルを受け取ったウェブサイト担当者が誤ってアップロードしたとみられる。新たなミサイル発射や核実験のリスクが指摘されていた建国記念日の9月9日前後は、国営メディアも祝賀行事関連の記事を大量に出稿しており、作業量が増加してミスが起こった可能性もある。9月11日夕方時点でも見出しの間違いは放置されたままになっている。日本語以外の言語(朝鮮語、英語、中国語、ロシア語、スペイン語)では不具合は生じていない。

追加制裁決議には「挽回できない破滅を免れられない」

   そんな中でも朝鮮中央通信、北朝鮮の主張を伝える窓口として機能し続けている。9月11日、国連安保理での追加制裁に向けた動きに反発し、

「史上最悪の『制裁決議』をでっちあげようと策動する米国に警告」

と題した外務省の声明を配信。声明では、核兵器の完成を改めて主張した上で、

「われわれは、いかなる最後の手段も辞さない準備を整えている」
「米国はわれわれの重なる厳粛な警告にもかかわらず、極端な政治、経済、軍事的対決へと疾走する限り、挽回できない破滅を免れられないということを銘記すべきである」

などと核兵器の使用も辞さない構えを強調している。

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