ラジオの人生相談番組「テレフォン人生相談」(ニッポン放送制作)で、回答者がいきなり泣き出してしまった、とネットで話題になっている。自分の説明を質問者が理解してくれないもどかしさと、質問者のふがいなさに感極まったようなのだが、相談内容がトンデモなものだったこともあり、この「テレフォン人生相談」は「保存版だ!」などと久々の大反響になっている。「2人をどうすれば別れさせられますか?」2017年10月18日放送分では、41歳の次女の交際について67歳の母親から相談の電話が掛かってきた。次女は3か月前に婚活サイトのようなものを通じて57歳で36歳の娘を筆頭に3人の子を持つ男性と知り合った。この男性はデート代やお土産代だけでなく、次女が何かをねだると全部買ってくれるし、自分でお弁当まで作って来る。そうしたことは世間の常識ではないから結婚しても上手くいくはずがない。さらに、夫は77歳で、相手の男性は57歳だから介護の問題になった時に絶対に苦労するため、「2人をどうすれば別れさせられますか?」と相談した。この母親は電話口で常に何かに怒っているかのような声を出していた。この日の回答者は幼児教育研究家、大原敬子さん。大原さんは母親に対し、別れさせたい理由がネットで知り合った定年間近の子持ちであることを心配しているのなら分かるが、弁当を作って来たり、娘になんでも買い与えていることを問題にしているなら、それは、「女の嫉妬です」と切り捨てた。「娘が可愛ければ、娘が魅力的だから男性がお弁当を作ってくれる、お土産をくれる。私の娘は愛されているのかな?となるはず。嫉妬というのは、娘がここまでされているときに女対女ってありません?」と大原さんが聞くと、母親は、「わたしは嫉妬、感じてないですけどね」と答えた。そして母親は、自分が聞きたいのは2人を別れさせる方法であることを強調した。大原さんは、次女が男性から良くしてもらっていると話すのは「心配いらないから」というメッセージだから、娘の立場に立って考えるべきだ、と言うと、投げやりっぽく、「難しいですねぇ」と言って笑った。母親は、2人を別れさせるために手首を切って自殺しようとし大騒ぎになったことや、次女は今家出をしていて、自分の兄の家に居ることなどを打ち明けた。家出する際に「行かないで!」と止めたのだが、蹴飛ばされ、次女が乗った車に轢かれそうになったのだという。親思いの子供をあなたがズダズダにしている大原さんは自分の説明を理解してくれないもどかしさと、質問者のふがいない話に感極まったのか、次第に声が震え、明らかな涙声になってしまい、こんなことを語り出した。次女が親戚の家にいるというのは母親の事を考えているからであり、車の前に立ちはだかった母親を轢くような真似をしたのも、一歩間違えば殺人者になるかもしれない覚悟で母親に分かってもらいたいと思ったからだ。次女の自立は母親を捨てるということではなく、もっと大きな力で母親を守りたいということ。そして、「こんな母親思いの御嬢さんに気が付かない・・・あなたはバカねぇ。本当にバカ。何のために67歳まで生きて来たのだろうか。むなしいですねぇ。一番親を思っている子供に対し、一番あなたがズダズダにして、何がいいの?」そう語り説得したが、この母親は最後まで何も納得していないようだった。今回の放送はなかなか良かったとして「保存版だ」、といくつかのまとめサイトができ、ツイッターでも持ちきりで「テレフォン人生相談」としては久々の大きな話題になった。特に大原さんがクローズアップされ、「泣いてる」「キレながら半ベソかくアータ(編集注:アータは大原さんのネット上のあだ名)ww今日は相談者の勝ちだな」「アータもうダメだわ、テメーの感情抑えられないでどうすんだ?」などといったことが掲示板に書き込まれた。番組の感想については、「この母親は完全に毒親だよ...自分の思い通りにならんからって自殺未遂するわ、家出する娘の車の前に飛び出て、私轢かれそうになった!殺人未遂!って言う親だし」「親があれこれ言う年齢じゃねーだろw これが16とかならわかるけど41てw ギャグかよw娘に自分の面倒見させるため結婚させないいわゆる毒親は結構多いらしい」などといった母親に対する批判が多く出ている。
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