風呂上がりに裸でウロついてない? 子どもの脳を変形させる「虐待」かも
兄弟や友達と比べると薬物中毒のおそれも
第2位は「兄弟・友達と比較する」。
他の人と比べながら叱ると、子どものプライドを傷付け、喜びや快楽を感じる「線条体」が働かなくなり、将来アルコール依存や薬物中毒におちいる危険性が高まる。
子どもは一人ひとり違うもの。誰かと比較せず、本人ときちんと向き合うべし。
第1位は「感情に任せた暴言」。
体への暴力より、言葉の暴力の方が脳へのダメージが大きい。暴言を受けると「聴覚野」が肥大し、耳が健康でも音が聞こえなくなる「心因性難聴」を患うケースも。
叱らなければいけない時は、「60秒以内」を心がけて。長時間の説教は感情的になる場合がほとんどで、ただの暴言にしかならない。叱るポイントを絞って。
夫婦喧嘩にも要注意だ。激しい喧嘩を頻繁に見ると、その景色を見たくないと、視覚野の一部「舌状回(ぜつじょうかい)」が縮小し、語いや理解力が低下する。なるべく夫婦喧嘩は子どもに見られないよう、メールなどを介するとよい。
成長過程にある子どもの脳はとても柔らかく回復力を持っているので、一度変形してしまっても軌道修正できる。
手伝いをしてもらってほめる時は、「助かったよ」と声をかけると、「自分が役に立っている」と感じ、いい意味で脳に響く。
普段の会話では、子どもの言葉を優しく繰り返すとよい。例えば「きれいなお花を描いたよ」と言われたら、「本当だね、きれいなお花を描いたんだね」と返す。子どもの言葉をしっかり繰り返すと、親が自分の話を理解していると感じ、積極的に会話するようになる。脳の最高司令部「前頭前野」が正常化するという研究結果もある。