サンシャイン水族館、魚大量死で「神対応」 「これはもう1度行くしかない」の声も

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   サンシャイン水族館(東京・池袋)は2017年11月8日、大型水槽「サンシャインラグーン」で展示していた魚の大量死が起きたことを発表した。死んだのは1235匹で、この水槽で飼育していた生物の94%に当たる。

   この事故を受けて同館は、チケット購入日から1年間の「再入場」を無料で受け付ける特別対応を始めた(再入場は1回限り)。運営会社によれば、このサービスは「大型水槽の展示が本来の状況に戻るまでの間」続けるという。

  • 大量死が起きた「サンシャインラグーン」、本来の様子
    大量死が起きた「サンシャインラグーン」、本来の様子
  • 11月9日の水槽の様子。個体数が激減した。画像はたなか(@sho_tanaka)さん提供
    11月9日の水槽の様子。個体数が激減した。画像はたなか(@sho_tanaka)さん提供
  • 大量死が起きた「サンシャインラグーン」、本来の様子
  • 11月9日の水槽の様子。個体数が激減した。画像はたなか(@sho_tanaka)さん提供

生き残ったのは73匹だけ

   大量死が起きた「サンシャインラグーン」は南国の浅瀬をイメージした大型水槽で、同館の目玉展示の一つ。サイズは横約12メートル、奥行き約9.6メートル、高さ約2.4メートルで、約1300匹の魚を展示していた。

   今回の事故で死んだのは、トビエイ類やタカサゴ類など24種1235匹。生き残ったのは73匹だけだった。運営会社のサンシャインシティ(東京都墨田区)の広報担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、大量死発生の経緯について、次のように説明した。

   この水槽では7日午前、一部の生物の治療のために薬剤を投与。このとき水族館側は同時に、薬の効果を高める目的で、水槽内のタンパク質(ごみやフンなど)を取り除く装置を停止した。

   別の装置で酸素は供給しており、7日夜にスタッフが確認した際も異常はなかったというが、翌8日朝になって巡回中の警備員が事態に気づいた。その後の調査で、水槽内の酸素濃度が低下したことで、酸欠による大量死を招いた可能性が高いことが分かったという。

   担当者によれば、「これまで本館で起きた飼育生物の死亡事故の中では、もっとも規模が大きいものだと考えております」。今後については、再発防止策としての酸素供給装置の増設を検討するとともに、個体数の減った水槽に徐々に魚を追加していく予定だという。

「これはもう1度行くしかない」

   こうした事故を受けて、サンシャイン水族館では来場客への特別対応を11月8日から実施している。事態を説明する案内文を配布するとともに、再入場を無料で受け付けるサービスを始めたのだ。

   このサービスは、大量死があった大型水槽の展示が本来の状況に戻るまでの期間に入場チケットを購入した客が対象。有効期限は購入日から1年間。期限内に受付でチケットを提示すれば、1度に限り無料で入場できる。

   ちなみに、同館の入場料金は大人(高校生以上)2200円、小・中学生1200円、幼児(4歳以上)700円だ。

   なお、来場者に配布されている案内文では、「お越しいただいたにも関わらず、本来の状態をお見せすることができなく誠に申し訳ございません」と謝罪。そのうえで、

「通常の展示状態に戻った際には(中略)ご案内させて頂きますので、お手持ちのチケットに記載されている期間内に再度お越しいただきますよう、よろしくお願いいたします」

と呼びかけている。

   こうした水族館側の対応に、来場者からはツイッターに「これはもう1度行くしかない」「神対応」といった反応が。そのほか、「大変な事故あったのによく今日から営業してるよ」と激励のコメントを送るユーザーも出ていた。

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