「相撲の世界で、土俵以外のところで一切暴力がダメっていうのは正直ムリがあると思うんですよ」―。2017年12月3日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、ダウンタウンの松本人志さん(54)が元横綱・日馬富士の「暴力」を肯定するような発言をしたことが、波紋を呼んでいる。松本「稽古と体罰ってすごいグレー」3日放送の「ワイドナショー」では、平幕・貴ノ岩への暴行問題の責任を取って、11月29日に引退を表明した元横綱・日馬富士の引退会見の模様を放送した。日馬富士の引退について、松本さんは「引退する必要はなかったと思ってますね」と、日馬富士の引退に納得していない思いを明かした。松本さんは「もちろん酒の場で物(リモコン)を使ってやりすぎたってのはありますよ」と、日馬富士の貴ノ岩への行為が行き過ぎた行為であったことは認めながらも、「(相撲は)人を張り倒して投げ倒す世界じゃない。その世界で土俵以外のところで一切暴力がダメっていうのは正直ムリがあると思うんですよ。だったらどうやって稽古つけんねやろって」と持論を展開。続けて「あの、稽古と体罰ってすごいグレーなとこで、でもそれで強くなる力士もいると思うんですね」と、日馬富士の行いの根底にあるのは「正義感」であるとして、自身はそうした日馬富士の味方であることを断言した。この松本さんの発言を受け、SNS上では「かなりビックリ。松本人志は暴力虐待擁護なんだ」「松本さんにはとてもがっかりした」「試合としての格闘技と暴力は本質的に全く違うものだろ......」「稽古は稽古場でやれよ」「暴力肯定派の松本さんに心底がっかり」など、批判の声が相次いでいる。必要なのは「日本人力士が強くなること」また、松本さんはこうした問題が表沙汰になるのは、日本人力士がふがいないからだという。松本さんは「モンゴル人力士に押されちゃってるんですよ。相撲協会もモンゴル相撲にふんどしを掴まれてあたふたしているのが僕は見ていて情けない」と、「日本人横綱」が稀勢の里1人しかいない現状を嘆き、「結局モンゴル人力士を意識しすぎているというか、負けてるから、いろんなことが目に付くというか。日本人の横綱が3人、4人と出てきたら、なんとも思わなくなるんですよ」と、日本人力士の奮闘を促した。