とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン――。かつてのフジテレビバラエティーをけん引してきた3コンビが、もしかしたら共演するかもしれない。そんな「ドリーム番組」をにおわせる発言が、ダウンタウンの松本人志さんから飛び出した。きっかけは、2017年12月10日放送のバラエティー番組「ワイドナショー」(フジテレビ系)だ。「松本さんととんねるずさんって仲悪いって言われてますけど?」番組では、来年3月で終了することが発表された「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)の話題を取り上げた。前身の「とんねるずのみなさんのおかげです」と合わせて30年間続いた、とんねるずの代表番組だ。松本さんは、このニュースに対し、「バラエティーが終了する時ってどうしてもネガティブになってしまうんですけどね。30年でしょ? もうちょっとポジティブに『お疲れ様でした』と、明るく受け止めたい」と、とんねるずやスタッフに寄り添った感想を述べた。これを聞いた、ゲストのラップグループ「スチャダラパー」Boseさんは、「我々の世代的には、松本さんの番組でとんねるずさんのことを言うのは興味深い。同じ時代の王様同士、交わることはない(と思っていた)」と、感慨深げ。というのも、とんねるずとダウンタウンは、いつの頃からか「不仲説」がささやかれ、テレビ業界どころかネットでも「共演NG」というのが前提として話されてきた。しかし、2014年3月31日の「森田一義アワー笑っていいとも!」(フジテレビ系)の最終回で、両コンビは「まさかの共演」を果たす。わずかの時間ながら同じ舞台に立ちトークを繰り広げた。他番組ではダウンタウンが2人とも、「まわりが勝手に気を使っていただけ」といった趣旨で、不仲説を否定していた。スタジオゲストの社会学者、古市憲寿さんもそれを知ってか、「松本さんととんねるずさんって仲悪いって言われていますけど、実際は?」と、ド直球で質問。松本さんは、「ぜんぜん悪くないよ! だって先輩なんやもん。歳も上やし」「向こうが(番組に)呼んでくれたらいつでも行くって」と、キッパリ否定。さらに、「(僕は行くって)言ってるんやけど、浜田さんがねー。浜田さんが『出ず嫌い』やから。『人の番組出ず嫌い』やから」と、「みなさんのおかげでした」の名物コーナー「食わず嫌い王決定戦」に絡めて、スタジオを沸かせた。誰が仕切るねん!→中居くんでMCの東野幸治さんは、「とんねるずやダウンタウン、ウッチャンナンチャンとか。ファンとしては見たいですけどね、夢の共演」と、提案すると、Boseさんも、「今どき『アベンジャーズ』みたいな世界観あるじゃないですか! みんな集まるみたいな」と、背中を押す格好に。「アベンジャーズ」とは、2012年に公開された米国映画で、アメリカン・コミックヒーローたちが奇跡の共演を果たし、共に悪に立ち向かうストーリーだ。これになぞらえた「お笑いアベンジャーズ」だが、そもそも「誰が仕切るねん」という不安も。東野さんから、両コンビと交流のある「中居(正広)さんで」と、具体的な名前が出ると、松本さんも「ああ、中居君? ああ、まあ(そうね)」と、納得顔。かつて「いいとも!」の最終回で、とんねるずとダウンタウンらが同じ舞台に立ち、騒然とした空間をまとめたのも、中居さんだった。番組終了後には、ツイッターなどでこの話題がすぐに拡散。「これは面白そう。でももう少し早いタイミングが良かった」「ホント、見たい」「いいともファイナル再び期待しちゃう?」「ダウンダウンなうにとんねるずが出るのも良いよね。4人で居酒屋の飲みながら話をするのも観てみたいな」と、奇跡の共演を待ち望む声は多数あがっている。松本さんは番組の最後で、「でもやったらやったで厳しいこといろいろ言われるやろなー。おもろなかったとか......」と、世間からのバッシングもあると予測している。
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