2019年 11月 20日 (水)

CD買わない若者が「ラジカセ」を買う理由 レトロ趣味超えた、新たな需要が

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   「カセットって知ってる?」と後輩記者(1994年生まれ)に聞いてみた。

「カセット......? フロッピーみたいなヤツですか」
「それはMDだと思う」
「MDとカセットって違うんですか」

   無理もない。MDの普及が進んだ2000年ごろ、まだ彼は小学校に入るか入らないか。20代前半より下の世代は、カセットやその再生機器の「ラジカセ」など、触ったこともないはずだ。

   ところがそんな若者に、今「ラジカセ」が売れているという。

  • ドウシシャが「SANSUI」で販売中の「SCR-B2」。なお「SANSUI」は、かつて山水電気(2014年破産)が展開したオーディオブランド。2012年からドウシシャが使用中
    ドウシシャが「SANSUI」で販売中の「SCR-B2」。なお「SANSUI」は、かつて山水電気(2014年破産)が展開したオーディオブランド。2012年からドウシシャが使用中
  • ソニーの「CFD-S401」。カラーはウェブ限定の「ブルーグレー」
    ソニーの「CFD-S401」。カラーはウェブ限定の「ブルーグレー」

見た目は80年代、中身は2017年モデル

   「ヤバい!これほしい!」「欲しい、クリスマスに買って欲しい」――そんなツイートが続出したのは、「SANSUI(サンスイ)」ブランドでドウシシャ(大阪市)が2017年9月に発売したラジカセ「SCR-B2」だ。

   角ばったメタリックなボディー。所狭しと備え付けられたスイッチやダイヤル。左右の円形のスピーカー。まさに、1980年代にタイムスリップしたようなデザインだ。

「1月の展示会に試作品を出品したところ、参加した小売業界の方々からたいへん好評をいただきまして......『このデザインが、新商品なの!?』と」

   そう笑うのは、ドウシシャの担当者である。

   デザインは80年代だが、中身はちゃんと2017年モデルだ。Bluetoothを搭載し、スマートフォンなどと接続して音楽などを流せるのをはじめ、SDカードやUSBメモリの再生にも対応する。また、これらの音源をカセットに録音することも可能だ。

   あるユーザーが11月23日、売り場で見かけたこの「ラジカセ」をツイッターに投稿したところ、一気に話題に火が点き、12月12日までに7600回以上もリツイートされている。

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