2019年 1月 21日 (月)

外国車が初の1・2位独占 日本カー・オブ・ザ・イヤー、異例の展開

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   自動車評論家やモータージャーナリストらが選考委員を務める「日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会」は2017年12月11日、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」にスウェーデンの「ボルボ.XC60」を選んだ。

   1980年に始まった日本カー・オブ・ザ・イヤーで外国車が大賞を受けるのは、2013年の独「フォルクスワーゲンゴルフ」に次いで2回目。今年は外国車がトップに輝いたため、輸入車が対象の「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」はなく、副賞ともいうべき部門賞に日本車が名を連ねる異例の展開となった。

  • 日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた「ボルボ.XC60」(画像は日本カー・オブ・ザ・イヤーの公式ホームページより)
    日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた「ボルボ.XC60」(画像は日本カー・オブ・ザ・イヤーの公式ホームページより)

検査問題の影響

   実行委員会はボルボ.XC60が授賞した理由について「扱いやすい手頃なサイズのボディーに現代のSUVに求められる快適性、機能性、運転の楽しさなどの要素を高い次元でバランスさせた」「北欧デザインと感じさせる美しい内外装と、そのクオリティの高さは見事。ボルボらしい安全装備の充実ぶりも素晴らしい」などとコメント。ボルボがプラグインハイブリッド(PHV)など、時代の要請に応えて豊富なパワートレーンを用意したことも高く評価した。

   ボルボ.XC60の得点は294点。2位は独「BMW5シリーズ」の242点、3位は「トヨタカムリ」の232点、4位は「スズキスイフト」の210点、5位は「ホンダ N-BOX」の189点だった。上位2車を外国車が占めるのもカー・オブ・ザ・イヤー史上初めてだ。今年は日産自動車の新型電気自動車(EV)「リーフ」が本命とみられたが、日産が完成検査問題で選考を辞退したことから、結果的に外国車が浮上する格好となった。

   日本車が大賞を逃したためか、2017年はさまざまな部門賞を日本車が独占した。「イノベーション部門賞」にはトヨタ自動車の「プリウスPHV」が決まった。実行委員会は「クルマの電動化という流れの中で、PHVのメリットを最大限に実現した。多くのメーカーのPHVが1モーターであるのに対してプリウスは2モーターを採用し、それを巧みに制御することであらゆる領域で低燃費を維持する。ソーラー充電の本格的な実用化などもイノベーティブだ」と評価した。

日本車が部門賞を独占

   「エモーショナル部門賞」は、同じくトヨタの「レクサスLC」が受賞。実行委員会は「見る者に大きなインパクトを与えるダイナミックで美しく独創的なスタイリング」と賞賛。「マルチステージハイブリッド車、5リッターV8エンジン車ともにドライビングの楽しさに満ちあふれ、レクサスブランドを牽引するにふさわしい、もっともエモーショナルなモデルであると高く評価した」とコメントした。両部門賞をトヨタが独占するのは初めて。

   「スモールモビリティ部門賞」は「ホンダ N-BOX」が受賞した。実行委員会は「プラットフォームとパワートレーンを一新するなどで軽規格の中で最大級のキャビンを確保し、機能的で使い勝手のいいスペースを実現した。走りは軽快で上質なハンドリングには安心感がある」と評価した。

   部門賞の3賞は必ずしも毎年選出されるとは限らない。近年ではゴルフが大賞を受賞した2013年、さらに16年に、それぞれ3賞が選出されたが、エモーショナル部門賞など該当車がない年もある。今年はボルボが大賞に輝き、相対的に影が薄くなる日本メーカーの話題作りのためか、トヨタはじめ日本車が部門賞を独占する格好になった。

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