2024年 4月 16日 (火)

仰天!尿路結石の自然排出にセックスが効果 週3~4回がオススメ、トルコの病院の研究

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   七転八倒するほどの痛みが走るという尿路結石(腎臓結石)。比較的小さな石は自然に排出されるまで待つ「経過観察治療」が行なわれる。

   その際、男性患者は週に3回以上のセックスが自然排出を促進するという驚きの研究が国際腎臓泌尿器科誌「International Urology Nephrology(IUN)」(電子版)の2017年11月号に発表された。性行為の振動が石の排出に役立つらしい。

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ジェットコースターに乗ると石が飛び出る研究も

   尿路結石については、ジェットコースターに乗ると、腎臓が激しく揺さぶられて自然排出されるというビックリの研究もある。米ミシガン大学の研究チームが、米整骨医学会誌「Journal of the American Osteopathic Association」の2016年10月号に発表した。以前から「コースターに乗ると石が取れる」という噂があることに興味を持った研究者が、実験を試みた。腎臓のリアルな模型に結石を埋め込み、研究者が模型を持ってディズニー・ワールドの「ビッグサンダー・マウンテン」に何度も乗った。そして、振動と衝撃によって結石が尿路器官から飛び出すことを確認した。

   「IUN」誌に掲載された論文によると、研究を行なったのはトルコのイスタンブールメディポール大学医学部泌尿器科の医師たち。5~10ミリ程度のあまり大きくない結石が尿路にできた男性患者191人(平均年齢36歳)を次の3つのグループに分け、自然に石が出るかどうか、4週間様子を見た。

(1)タムスロシンという排尿障害に効果がある薬剤を投与する。
(2)週に3回以上セックスをする。
(3)水をたくさん飲むなどの通常の経過観察治療を行なう。

   患者たちには特にセックスについて、厳しいチェックが入った。(1)と(3)のグループは調査期間中にセックスや自慰は禁止された。8人が週に2回のセックスや自慰をしたことを申告したため、対象から除外された。また、セックスグループでも週3回に満たなかった数人が外された。

   その結果は次の通りだ。

(1)4週間後に結石が自然排出された割合は、1位がセックスで81.8%、以下タムスロシン81.6%、経過観察51.5%だった。
(2)排石されるまでの平均日数は、1位が経過観察で8.7日、以下セックスが8.8日、タムスロシン9.3日だった。
(3)また、調査期間中に痛みを覚えた時に鎮痛剤を与えたが、鎮痛剤の平均使用回数が一番少なかったのがセックスで1.2回、以下タムスロシン1.3回、経過観察1.2回だった。

セックスは痛みを和らげる効果でも一番

   というわけで、週に3回以上のセックスが一番効果を上げたことになる。実は、トルコの医療界はセックスによる尿路結石の治療にいたくご執心のようで、2015年6月にもアンカラ養成病院のチームが、全く同じ方法で行なった試験結果を同じ「IUN」誌に発表している。

   その時の結石の自然排出率は、セックスが83.9%、タムスロシン47.6%、経過観察34.8%と、セックスが群を抜いて好成績だった。ただし、患者数が少人数だったため、結果の信ぴょう性に疑問がもたれた。今回は、その3倍以上の人数を対象に試験を行ない、改めて「セックス効果」が確認された形だ。

   研究チームのピリ・レイス・カド医師らは論文の中でこうコメントしている。

「セックスがタイムロシンと同じように、5~10ミリ程度の結石の自然排出に効果があることがわかりました。特に鎮痛剤を使わずに済むことに貢献しています。男性の尿路患者には週に3~4回のセックスを推奨したいと考えます」
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