2018年 5月 26日 (土)

能町みね子、貴乃花部屋の「右傾化」主張 親方のメールは「大日本帝国みたいな感じ」

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   相撲愛好家として知られるコラムニストの能町みね子さんが、週刊誌のコラムやラジオ番組などで、日本相撲協会執行部との対立が表面化している貴乃花親方(45)の「思想」について繰り返し言及している。

   能町さんは2017年12月16日放送のラジオ番組「TOKYOナイツのちゃきちゃき大放送」(TBSラジオ)に出演。「貴乃花親方はちょっと危ない」と切り出し、貴乃花部屋の一部力士が右傾化しているなどと訴えた。

  • 貴乃花親方(画像は貴乃花部屋公式サイトから)
    貴乃花親方(画像は貴乃花部屋公式サイトから)

初場所休場は「貴ノ岩のためなのか」

   このラジオで能町さんはまず、元横綱日馬富士による暴行事件の被害者・貴ノ岩の休場が続いていることを疑問視。貴乃花親方が18年1月の初場所を全休させる意向だと報じられている点について、「復帰させる気がないのかって。それは貴ノ岩のためなのか」とコメントした。

   その上で能町さんは、週刊朝日(17年12月22日号)が報じた、貴乃花親方が11月末に支援者に送ったとされるメールについて、

「これがちょっととんでもないシロモノで。以前から私が危惧していたことが明らかに書いてあって」

と切り出した。

   週刊朝日が全文を掲載したメールの中で、貴乃花親方は相撲協会のことを「陛下のお言葉をこの胸に国体を担う団体」と表現。また、「角道、報道、日本を取り戻すことのみ私の大義であり大道であります」との一文もあった。

   こうしたメールの内容について能町さんは、「大日本帝国みたいな感じになっていて、軍隊とか、もう昭和の戦中のような文章」だと指摘。続けて、

「(貴乃花親方が)個人の考えとして思っている分には責めようがないですけど、弟子を預かる親方がこういうことを言っているとなると、弟子にも当然影響するわけですよね。実際、影響受けてるんですよハッキリ言って」

とも訴えた。一部の弟子が貴乃花部屋に入った後、ツイッターのプロフィール写真を「旭日旗」に変えたり、「かなり極右に近い人」の投稿をリツイート(拡散)するようになった、と明らかにしたのだ。

「絵に描いたように右傾化してしまい...」

   能町さんは、貴乃花親方から思想的な影響を受けた力士について、週刊文春(12月14日号)のコラムの中でより詳細な事情を明かしている。双子力士の兄・貴公俊(20、幕下)と弟・貴源治(20、十両)の2人が、「右傾化した」などと指摘しているのだ。

   コラムによれば、14年頃までは2人のツイッターでの発言は「ふつうの明るい若者という感じ」だった。しかしその後、投稿の内容は一変し、旭日旗の画像や「日本人としての誇り」などの言葉が目立つようになったという。特に、弟の貴源治のツイートについては、

「絵に描いたように右傾化してしまいました」

と振り返っている。

   こうした貴乃花親方による弟子への思想的影響の可能性を挙げた上で、能町さんはコラムを次のような文章で終えている。「貴乃花親方はどうか有望な弟子を変な方向へ導かないでほしい。親方は弟子にとって父親なんですから......」。

   なお、上述してきたラジオ番組で能町さんは、番組MCのお笑いコンビ「ナイツ」の土屋伸之さんの「この先、貴乃花親方は弟子たちをどうしていきたいんでしょうか」という質問に答える形で、

「こうなってくると、結構民族主義みたいな感じじゃないですか。日本第一みたいな。そうなると、なおさら貴ノ岩ってモンゴル出身だから、はたしてどう思っているの?というのがすごく不安になってくる」

と心配の言葉も口にしていた。そのほかにも能町さんは、ツイッターでも貴乃花親方の思想を否定的に捉えるツイートを何度も繰り返している。

   こうした貴乃花親方の思想をめぐる能町さんの一連の主張について、ツイッターやネット掲示板では、「能町の懸念は正しい」と共感するような意見が出る一方、「個人の思想が傷害事件に何の関係があるのかわからん」と否定的な見方も出ている。

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