2019年 1月 21日 (月)

貴乃花を初聴取、やくみつる「むしろ溝が顕在化」 「執行部批判かモンゴル上位陣の馴れ合いか」と推測

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   元横綱・日馬富士の暴行問題で、被害者の貴ノ岩の師匠・貴乃花親方が2017年12月25日、東京都内のホテルで、日本相撲協会の危機管理委員会による聴取に初めて応じた。

   11月14日に問題が明るみに出てから1か月以上、「反協会」的な立場を貫いてきた貴乃花親方。今後について、かつて力士暴行死事件で再発防止に関わった漫画家・やくみつる氏は、協会と親方との間にある「溝」が「むしろ顕在化するでしょう」との見通しを示した。

  • 貴乃花親方が危機管理委員会の聴取に応じた(画像は貴乃花部屋の公式サイトから)
    貴乃花親方が危機管理委員会の聴取に応じた(画像は貴乃花部屋の公式サイトから)

「決して軟化はしていないでしょう」

   2時間に及んだとされる貴乃花親方の聴取は、鏡山・危機管理部長や高野利雄・危機管理委員長らが実施。鏡山部長は25日夕、聴取した事実のみ伝え、詳しい内容は明かされなかった。巡業部長でありながら秋巡業中の暴行を協会に報告しなかったことや、弟子で被害者の貴ノ岩の聴取を協会にさせてこなかったことについて聞き取ったものとみられている。

   注目されるのが、20日の臨時理事会で危機管理委員会の「最終報告」と別に貴乃花親方が出した、独自の「文書」の内容。報道によると、最終報告では「暴行事件について巡業部長として速やかに報告すべきだったが、一切しなかった」という旨の内容だが、親方の文書では「巡業部長としてきちんと対応していた。批判されることはない」となっているなど、食い違う点があるという。

   10月下旬の事件直後に警察へ被害届を出した親方は、当局の捜査が終了するまで協会の聴取に応じない姿勢だった。それが、検察による日馬富士への処分が決定していない中で、19日には協会に貴ノ岩の聴取を認め、今回は自らの聴取にも応じた。協力姿勢を見せたようにも見える。

   だが、07年に起きた時津風部屋の時太山(当時・序ノ口)暴行死事件後に再発防止検討委員会の外部委員を務めたやくみつる氏は、25日放送の「みんなのニュース」(フジテレビ系)で、

「『(貴乃花親方が)若干軟化した』との見方もあったが、『批判されることはない』という強い文言が(文書に)あることから、決して軟化はしていないでしょう」

と話した。聴取も2時間かかったことから親方の文書と、協会の最終報告とのすり合わせだけでなく、「他の主張もあったと考えるべき」とした。

主張は貴乃花文書に沿ったもの

   ここからやく氏は、聴取によって協会側と貴乃花親方側との「溝」は、「むしろ顕在化するでしょう。はっきり主張されていれば」と述べる。「主張」の具体的な内容については、「先日の(臨時理事会での)『貴乃花文書』に沿ったもので、そこに書いてあるとすれば、現執行部の批判なのか、あるいは一部のモンゴル上位陣の馴れ合いといったようなものへの内容なのか」と推測している。

   貴乃花親方への処分は、28日の臨時理事会で決定される見通し。処分の程度について、やく氏は「どの程度で沙汰が済むのか。『理事降格』になったとすれば期間はどれくらいなのか。次の理事選(18年2月予定)に立候補は可能か」といった想定をあげている。

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