2018年 5月 21日 (月)

為末大「渡された飲み物は飲むな」 卑劣な「薬物混入」発覚で思い出した注意点

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   カヌーの大会に出場した鈴木康大選手(32)がライバルの小松正治選手(25)のドリンクに禁止薬物を混入させていたことが明らかとなり、アスリートらが続々とインターネット上でドーピング違反への警鐘を鳴らしている。

   目立つのはドリンクが入った容器の扱い方。元陸上400メートル障害の為末大氏(39)は「ペットボトルはかならず開けた時に音がするか確かめろと言われたな」と経験に照らして発信した。水泳のシドニー五輪代表・萩原智子氏(37)も「新しいペットボトルの蓋を自分で開けて飲みなさいって注意されてた」と振り返った。

  • 公益社団法人日本カヌー連盟の公式サイトから
    公益社団法人日本カヌー連盟の公式サイトから

「開けた時に音がするか確かめろと言われたな」

   日本カヌー連盟は2018年1月9日、石川県小松市で17年9月に行われたカヌー・スプリントの日本選手権で、カヤック・シングルの鈴木選手が、小松選手のドリンクボトルに禁止薬物を含むステロイドを故意に混入させていた事実を発表した。小松選手は試合後のドーピング検査で陽性反応を示し、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)は暫定的に資格停止処分を下していたが、鈴木選手が混入の事実を認め、処分は解除。一方でJADAは鈴木選手に8年間の資格停止処分を下した。

   鈴木選手は、レース中に放置されていた小松選手のドリンクボトルに薬物を混入。両選手は20年東京五輪出場をめざしてライバル関係にあった。他人からの禁止薬物混入でドーピング違反が発生するのは日本初とされており、波紋が広がった。

   05年世界陸上ヘルシンキ大会銅メダリストの為末大氏はツイッターで9日、

「誰かから渡された飲み物は飲むな。ペットボトルはかならず開けた時に音がするか確かめろと言われたな」

と投稿し、今回の問題を報じた記事のURLをシェア。警鐘を鳴らしている。

澤野大地「あり得ない。。。」

   水泳の萩原智子氏もツイッターで9日、記事URLとともに「地元開催の五輪は、良くも悪くも人の心を変化させてしまうのかなぁ」と投稿。

「現役の頃は、新しいペットボトルの蓋を自分で開けて飲みなさいって注意されてた。自分の身は自分で守る、徹底ですね」

と、為末氏と同様のニュアンスの注意を呼び掛けている。

   陸上棒高跳びの日本記録保持者・澤野大地選手(37)も問題発覚を受け、ツイッターで9日「あり得ない。。。」と驚きを隠さず、

「しかし自分の身を守る事が出来るのは自分のみ。何よりも国内でこんな事が起こってしまった事がショック。。。」

と心境をつづっている。

   一方、チェック体制を不安視する声も。9日放送「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)では、同局解説委員の玉川徹氏が「混入させた本人が良心の呵責で耐えられず発覚したということですが、そうでなければどうなっていたか。さらに言えば、日本の場合は(禁止薬物を)混入しようと思えば混入できる状況だったという体制自体が、今のままでいいのか問われます」と述べている。

   なお連盟の発表では、禁止薬物の投与以外にも数々の妨害行為を繰り返していたとして、鈴木選手を「極めて悪質」と非難。理事会と総会に「除名」の議案を提出すると決定した。また、再発防止策として、連盟主催の大会にはドリンクボトルを預かり管理する専門担当部署「ドリンク保管所」を設置するなどとしている。

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