2018年 11月 18日 (日)

舞台女優セクハラ告発、演出家が謝罪 「演技に通じるという言葉を信じて...」

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   「芝居に必要なことだ」と伝えられ、キスを強要された。ホテルに誘われたこともあった――。舞台女優の前田郁恵さんが、所属していた劇団の代表男性から受けたセクハラ行為をブログで告発した。

   この男性は、自らの劇団で脚本・演出も担当していた。それだけに前田さんはブログに、「芝居をこのような行為に利用され、(中略)悲しく悔しい思いでいっぱいです」との思いを吐露している。

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「芝居に必要なことだと伝えられ...」

   前田さんは2014年4月、京都を中心に活動する「劇団ZTON(ぜっとん)」に入団。立命館大の演劇サークルの団員が2006年に旗揚げした団体で、公式サイトでは「アクションエンタメ集団」をうたっている。2017年にはTSUTAYAが演劇作品のレンタル・配信サービスを開始するに当たり、そのラインアップにも選ばれるなど、気鋭の団体だ。

   今回、前田さんがセクハラ被害を告発した相手は、この劇団で代表・脚本家・演出家をつとめる河瀬仁誌(ひとし)氏だ。

   前田さんは18年4月29日、ZTONからの退団をツイッターで発表。その翌30日のブログで、劇団を辞めることを決めた理由について、河瀬氏によるセクハラ行為が原因だと明らかにした。

「河瀬さんから抱きしめる、キスをする等のセクハラ行為を受けていました。本番期間中、ホテルに誘われたこともありました。芝居に必要なことだと伝えられ、作品の主演という立場もあり、私はその時拒否をすることができませんでした」

   ブログでは、2人きりの車の中で河瀬氏から抱きしめられたり、何度かキスをされたりしたと具体的に説明。その上で、

「不快に感じましたが、演技に通じるという言葉を信じてその時の私は受け入れてしまいました」

とも振り返っていた。こうしたセクハラ行為は、未遂のものも含め17年秋頃から続いていたとも報告。最近では、他の劇団員や関係者がいる場で河瀬氏が「好みだ、好きだ」などと公言する機会もあったという。

稽古中の「暴力」告発も

   こうした河瀬氏のセクハラ行為を拒否できなかったことについて、前田さんは「自分にも非がある」とも記載。ただ、

「芝居をこのような行為に利用され、また信じてついてきた劇団の代表に役者としてだけでなく女性としても利用されていたのではないかと感じ、悲しく悔しい思いでいっぱいです」

とやりきれない思いも吐露していた。

   河瀬氏の行動を告発したのは、前田さん1人ではない。

   彼女と同じ29日に退団を発表した俳優の出田(いずた)英人さんも、翌30日のブログで、河瀬氏が稽古中に出演者に暴力を振るったり、先輩の役者に後輩を殴るよう指示をしたりしていたなどと訴えたのだ。

   さらに出田さんは、前田さんのセクハラ被害についても言及。こうした河瀬氏の行動が「心底許せず」、退団を決めたと伝えていた。

   ただ、出田さんは30日深夜のツイッターで、「先ほどアップしたブログは個人攻撃が過ぎるのではないかというご指摘を受け非公開と致しました」と報告。公開から2時間ほどで、河瀬氏を告発するブログを削除していた。

「演出家として取るべき行動を逸脱しておりました」

   こうした2人の告発を受けて、河瀬氏は5月2日に劇団の公式サイトに謝罪文を掲載した。

   まず、前田さんへのセクハラについては、「そのように受け取られる行動はございました」。舞台の稽古を円滑に進めるに当たっての「問題解決の為」に取った行動だったと釈明しつつも、

「演出家として取るべき行動を逸脱しておりました。私の未熟さ並びに不徳の致すところでございます。本当に申し訳ございませんでした」

と謝罪した。

   また、出田さんが告発した稽古場での暴力行為についても、アクションに不慣れな役者に体の使い方を教えるための行動だったとした上で、「臀部や腹部を蹴る・殴るということがございました」と認めた。

   続けて河瀬氏は、役者たちにも意図を説明し、安全を確認した上で実施していたと説明しつつ、「配慮が足らなかったと思っております。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

   このように、2人の告発について大筋で事実を認めた上で、河瀬氏は「自身の未熟さや認識の甘さを重く受け止めております」。劇団のファンや関係者に対し、「本当に申し訳ございませんでした」と改めて謝罪していた。

   なお、今後の「劇団ZTON」の活動については、すでに稽古が始まっている5月の舞台を除いて、18年度に予定していた公演を「全て中止とさせていただきます」と報告。5月の公演については、劇団内で協議した上で対応を決める予定という。

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