2024年 4月 27日 (土)

張本勲、マリナーズに喝! 「イチローのユニホーム姿見たくない」真意は

   野球評論家の張本勲さん(77)が、米大リーグ、シアトル・マリナーズに「喝!」だ。

   張本さんは2018年5月6日のTBS系の情報番組「サンデーモーニング」の名物コーナー「週刊・御意見番」に生出演。イチロー選手の処遇について、「練習はさせるけど、ゲームは出さない? お預けしているみたいでひどいじゃないか」と激怒した。

  • 張本勲がイチローの処遇に激怒
    張本勲がイチローの処遇に激怒
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練習はさせるけど、ゲームは出さない!?

   イチロー選手に対して、マリナーズは「生涯契約」としたうえで、「球団会長特別補佐」への就任という異例づくめの待遇を用意した。一方で、その「代償」として、50歳までの現役続行にこだわっていたイチロー選手は、今季の残り試合に出場できない。球団側の説明では、イチロー選手は今季をチームと帯同して、練習しながら「チームをサポートする」という。

   これに、米メディアの多くが「正式な引退ではない」と報じて球団を支持したものの、ニューヨークポスト紙のように「事実上の引退」と報じるメディアもないわけではなかった。

   異例といえば異例なのだろうが、日本のプロ野球ファンやイチローファンも、なにかスッキリしない、モヤモヤ感が漂っていたことは間違いない。

   そんな状況のなか、張本勲さんがマリナーズに噛みついた。イチローが会長付特別補佐に就任することについて、「何の役にも立たない。やるならGMの上の球団社長かあるいはオーナー代行だ」と、バッサリ。その背景には、マリナーズが19年3月20.21日に、日本の東京ドームで開幕する米大リーグのオークランド・アスレチックスとの2連戦が組まれていることがあると指摘した。

   「マリナーズは来年、日本で開幕戦を行う。そのときにピンチヒッターとして使おうとしている。客寄せパンダみたいに」と、イチロー選手の待遇を疑問視。そのうえで、イチロー選手が来春の開幕戦に出場する可能性に含みを残したことに、「歯の浮くような言い訳なんて聞きたくない。(イチローが)来るなら背広(姿)で来て、『私がつくったチームを見てください』と発言してもらいたい。(マリナーズは)イチローを離したくないから、へ理屈をつくっている」と、痛烈に批判した。

イチローには「背広を着て、いいチームをつくってきてほしい」

   張本さんの怒りは、それでも収まらなかった。

   さらに、「もう(イチローの)ユニホーム姿を見たくない。世界的な選手ですよ? それを見たいという人は、本当のイチローファンでもなく野球ファンでもない」と、言いきり、「(イチローには)できれば背広を着て、いいチームをつくってきてもらいたい」と繰り返した。

   おそらく、張本さんには最近のプロ野球、大リーグの「興業ありき」の風潮への不満があるようだ。「なんで日本で(開幕戦を)やる必要があるの?(大リーグを日本で興行することに)まだまだ儲かるとみられているんだね」とチクリ。「もっと、日本球界のことを考えて」と苦言を呈した。

   イチローが会長付特別補佐に就くことで、来季以降にマリナーズの一員として故障者が出た場合などに選手としてプレーする可能性があるものの、イチロー選手の日本球界への復帰の可能性はなくなった。

   イチローの「待遇」に対する張本さんの発言に、インターネットの掲示板などには、

「客寄せというショービジネスでは最も重要な役に立ってるじゃないか」
「張本はイチローが日本に帰らないのが気に入らないだけだろ」
「本来なら引退のところを敬意を込めた温情契約だろ。これはイチローが余りある実績をあげてきたからこそだ」
「でも、来年の日本での開幕にいるからな」

   といった声が寄せられている。

   なかには、

「正論だな。イチローはすごい選手だし実績も日本一どころか世界一レベルだったが、 だからと言って批判しちゃいけない存在になったわけじゃない。あの契約はどうみても気持ちわりいよ。あんな女々しい契約をもてはやしてるやつは馬鹿だね。張本よく言ったよ。もっと言ってやれ」

   と、張本さんの一言に「納得」の声も少なくない。

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