2021年 3月 1日 (月)

子どもの「脳格差」が広がっている 『スマホが学力を破壊する』・・・川島隆太先生に聞く

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「サイレントベイビー」が生まれている!?

編集部 この本の中で、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズは自分の子どもの幼少期にICT(情報通信技術)機器を持たせなかった、という逸話が紹介されています。本当なんですか?

川島 彼ら自身が自伝でそのように書いているくらいですから、本当ですね。

編集部 考えてみれば、ゲイツやジョブズ自身もスマホを使わずに天才になった人たちですよね(笑)。先生はやはり、早急に規制をすべきだという立場ですか。

川島 私自身はそう思っています。なぜかと言うと、8割の人が装置に使われちゃうという現実があって。かつ、長時間使っている人たちに依存症の症状が出ているということを、医師たちが指摘しているからです。

編集部 要は、もう親なり大人なりが自衛手段を考えていくしかない。

川島 その親たち自身が、子どもよりも酷い依存状態になっていることが多いです。そこは怖いところですね。土日なんかに、レストランにいる家族連れに目を向けていただくと、ありえない光景が見られますよ。家族全員がスマホをいじっていて、食べるものが冷めていても気にせずそのままで、会話も何もない。家の中でも同じなのかな、と思われてしまう。そういう状態が普通になってきている。もう目に見えるわけです。そして、それがおかしいことなんだと、すでに人々が思わなくなってきている。
 今の親御さんの中には、授乳をしている時に、赤ちゃんの顔を見ないでスマホを見ている方が多くいます。赤ちゃんが、例えばむずがっている時に、自分であやすのではなくて、代わりにスマホのアプリを見せるという方もいます。子どもたちがある程度自立して遊べる1歳半、2歳の時期になったら、今度は、子どもはタブレットを与えられて、それを操作して一人で遊んでいる。親は親で、横でスマホをいじっている。こんな家庭も珍しくないのではないでしょうか。
 きちっと顔と顔を付き合わせた、フィジカルな接触のあるコミュニケーションを行う機会もないまま育てられる幼児が存在する。それが原因なのか、自分の感情をほとんど表に出さない、すごくクールな子供たちが増えてきています。これを神経小児科医は、「サイレントベイビー」と名付けています。彼らは同時に、他者の気持ちを理解する能力がものすごく拙劣だと言われています。最近では、小学校の1年生、2年生を受け持つ先生たちが、コミュニケーションが難しい非常に変わった子どもたちが増えていると言うようになってきていますね。これはひょっとすると、スマホ子育てをされた子たちなんじゃないかと私は心配しています。
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