2018年 9月 23日 (日)

GK川島の「落ち度」とは W杯失点に不安、次戦は交代?

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   2得点して勝利を収めたロシア・ワールドカップ(W杯)のコロンビア戦で、捨て置くわけにいかないのが「失点1」。直接FKでゴールを割らせたGK川島永嗣(35)のパフォーマンスが不安視されている。

   川島はこれで出場した代表戦8試合連続の失点。失点シーン以外にも、守備範囲の狭さにヒヤリとする場面があり、次のセネガル戦では東口順昭(32)か中村航輔(23)を起用すべきとの意見も少なくない。

  • コロンビア戦に先発フル出場した川島永嗣(2018年6月2日撮影)
    コロンビア戦に先発フル出場した川島永嗣(2018年6月2日撮影)
  • 控えのGK東口順昭(左)と中村航輔。セネガル戦以降に出番はあるか
    控えのGK東口順昭(左)と中村航輔。セネガル戦以降に出番はあるか

「壁の下を越えた瞬間、かなり厳しいなと」

   2018年6月19日のW杯初戦・コロンビア戦は前半3分、DFカルロス・サンチェスが日本の決定機をハンドで防ぎ一発レッドカードで退場。PKをMF香川真司が決め、最高の立ち上がりとなった。

   浮き足立つ相手を勢いづかせることになったのが前半37分。DF長友佑都がクリアを蹴り損ね、後方へ高く上がったボールに競り合ったMF長谷部誠がFWファルカオにファール、日本の中央やや左からFKのピンチを迎えた。

   キッカーのMFキンテーロは左足一閃、ジャンプした4枚の壁の足元をすり抜けゴール左下隅へ。コロンビアを勢いづかせる同点弾を献上してしまった。GK川島永嗣が横っ飛びしてキャッチしたのはゴールの中でのことだった。

   本人は試合後「壁の下を越えた瞬間、かなり厳しいなと思いながら、どうにかできるかと思ったが、難しかった」と振り返っている。また壁の1人、DF昌子源は「『ジャンプするな』と指示があったけど、飛んでしまった」と反省を口にしたが、いずれにせよ失点したのは事実だ。

   このFK、元U-20ホンジュラス代表GKコーチの山野陽嗣氏はGK目線で解説した。ツイッターで19日、

「我々は『画面』で見てます。だから、いつ、どこから、どこにシュートがくるのか分かる。けど、GKの視点から見るとどうか?そして、川島選手に限らず、誰1人としてあそこで『壁の下にシュートがくる』とは予想できなかった。完全に意表突かれましたが、これを教訓として次戦までに改善して欲しいですね」

と、反省の余地はあれど、少なくとも単純な「川島のミス」とは捉えていないようだ。

「ちょっと川島、もう少し前に出てもいいと思う」

   「動く事さえできないGKも多いと思います」と、山野氏は鋭く反応した川島に一定の評価も与えている。確かに、世界最高のGKの1人に数えられるバイエルン・ミュンヘンのドイツ代表マヌエル・ノイアーも、ジャンプした壁の下を抜けるFK弾に一歩も動けず失点を許したことがある。

   NHKの中継で解説した06年ドイツW杯日本代表の福西崇史氏は「今大会は上に決まった良いFKもある。上への警戒が強かったのか」と推測しつつ、「あのコースにグラウンダーであれだけ強いボールを蹴るのは非常に難しい。キンテーロがうまかった」と名手の技術に賛辞。川島の責任には直接触れなかった。

   だが、川島への風当たりは強い。NHKの中継でスタジオ解説を務めた早野宏史氏はFKの場面を振り返り、

「川島のポジションが右に寄りすぎてたなと思った」

と落ち度を指摘した。

   失点シーンに限らない。「守備範囲の狭さ」を露呈するシーンもあった。後半15分、コロンビアのふわりと浮かせるロングパスから、競り合いで日本のDFラインとGKの間にボールがこぼれると、ファルカオが抜け出しピンチ。長友が間一髪で対応し難を逃れたものの、中継で現地解説した06年ドイツW杯日本代表の福西崇史氏は

「ちょっと川島、もう少し前に出てもいいと思う」

と苦言を呈した。

   後半終了間際にも、同様に競り合いからゴール前に転がってきたボールを長友がタッチラインにクリア。厳しい相手の詰めがあったわけでもなく、川島が対処してチームを落ち着かせることも可能だった場面だ。この直前には、「遅延行為」によるイエローカードをもらってしまっている。

BBC、川島に最低評価

   全員がハードワークしていた中にあって、こうしたパフォーマンスの川島に対する評価は芳しくない。英BBC(ウェブ版)が19日に公開した選手ごとの採点(10点満点)では、軒並み6点台後半~7点台のなかで川島は「5.82」。日本代表唯一の5点台を付けられた。

   川島が代表戦で失点するのは17年9月のサウジアラビア戦以降8試合連続となった。失点はGK1人の責任でないというのは当たり前ながら、気になる数字ではある。直近の5月31日のガーナ戦では、こぼれ球への対処でDFとの連携が曖昧になり、慌てて飛び出してPKを献上。W杯で同じことが起こるかも分からない。ツイッターでは

「日本代表の川島選手は定期的に決定的なミスをする『やらかし常習犯』なんです」
「ミス連発の川島を使うと2連敗もある」

と入れ替えを望む声が少なくない。

   とはいえ、控えのGK東口順昭と中村航輔が川島以上のパフォーマンスを見せられるかといえば不透明だ。2人は直近6月12日のパラグアイ戦に45分ずつ出場し、それぞれ1失点。ならば海外リーグでプレーしW杯も3度目と、経験豊富な川島に託すべきという意見もある。

   そもそも17年以降コロンビア戦までの日本代表19試合で、クリーンシート(無失点)で終えたのは4試合にとどまる。格上としか戦わないW杯本戦。GKには不安が残る。

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