シンガーソングライターの宇多田ヒカルさんのつぶやきが、ツイッターで「リツイート」4万件の大反響を呼んでいる。「有名無名問わず、誰かがメディアでした話から別の誰かが一言だけ抜き取って、文脈から切り離してネットで持ち出して、そこから少数派を除いた多くの人がソースの文脈を参照しようとしないまま自己投影に基づいた批判や擁護(つまり妄想)のたたき台にして論争が繰り広げられる現象にまだ名前ないのかな」宇多田「まさにこれ!」宇多田さんは2018年7月17日、ツイッターでそんな疑問を投げかけた。このツイートは18日現在までに「リツイート」4万件、「いいね」10万件の拡散を生んだ。ツイートへのリプライ(返信)欄では「ありますよ。ストローマン論法といいます」「ストローマンといわれるもの」との声が寄せられた。「ストローマン」とは、相手の意見を捻じ曲げたり、一部分だけを取り上げたりして、自分が主張しやすいようにするやり方のこと。日本語で「わら人形論法」とも言う。宇多田さんはこうしたリプライに「おお、ストローマン!まさにこれ!ウィキで調べて勉強になりました」と返信。「ストローマン、または藁人形論法という言葉を初めて知ってスッキリした!」とも投稿した。今回のツイートで初めてストローマンという言葉を知った人も多いようで、ツイッターには「ストローマン論法って言うのね。知らなかった...」との声が続出。偶然にもストローマンの認知度向上に一役買う形となったようだ。ちなみに、宇多田さんツイートへのリプライ欄では、「たぶん『言葉狩り』って言うんじゃないでしょうか?」「木を見て森を見ず」「悪意だらけの劣化コピーとか?」などなど、その他の意見も殺到していた。
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