元サッカー日本代表の福田正博氏が、今後ワールドカップ(W杯)で日本がベスト8に進出するには「大谷翔平君のような子がサッカーをめざす環境を作っていかないといけない」と、恵まれた体格を持つ人材が流入する必要があると主張した。ポジションで特に指摘したのはGKで、福田氏は「ハリルホジッチさんも『190センチ以上のGKが必要だ』と言っていました」としている。こうした主張に、インターネット上でも意見が飛び交っている。「サッカーが日本のスポーツの中でナンバー1になってもらいたい」福田氏は2018年7月29日未明放送の「FOOT×BRAIN」(テレビ東京)に出演。代表監督に森保一氏が決定したばかりの日本サッカーだが、ロシアW杯でも破れなかったベスト16の壁を超えるには何が必要か、について論じた。番組では「今後強化すべきポジションは?」という視聴者アンケートを実施し、結果はGKが39%、FWが36%、DFが18%、MFが7%と、ゴールに近い位置で主にプレーする2つのポジションに回答が集中した。福田氏は「ペナルティエリア内で勝負はほとんど決まるので、ここのポジション(GKとFW)はものすごく重要です。ほかが重要じゃないというわけではなく、勝負を決めてしまうポジションです。ペナルティエリア内で仕事ができる選手を育てないといけませんが、日本はここに選手がいないのが現実です」と人材不足を嘆いた。特に指摘したのはGKだ。「(元代表監督のバヒド・)ハリルホジッチさんも『190センチ以上のGKが必要だ』と言っていました。(元代表監督のイビチャ・)オシムさんも、4年前に『GKのところに問題がある』と言っていました。これは川島(永嗣)が悪いと言っているのではなく、日本が抱えている問題です。日本の中では問題ないけど、世界で戦うと少し物足りなさがあるポジションです」また、W杯でも上位に進出したチームは「みんなGKがいい」とし、「まして日本は世界で格下だから、ピンチも多い。いくつかビッグセーブがないと、番狂わせを起こして勝ち上がっていくのは難しい。そういう意味でGKというポジションはすごく重要だと思います」と話した。そうなるために福田氏は「サッカーが日本のスポーツの中でナンバー1になってもらいたい」と、人気や熱量の高まりを求めた。「日本にはあまり大きい選手はいません。確かに日本人は全体的に背が低いけど、背が高くて運動能力も高い選手はいますよね」とした上で、「野球の大谷翔平君なんか、まさにそうですよね。ああいう子がサッカーを目指すような環境を作っていかないと、日本がW杯ベスト16から世界の強豪相手に勝っていくのはなかなか難しいかなと思います」と、米大リーグ・ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手(身長は193センチ)を引き合いに出した。「指導する側の質の問題」福田氏は「総力的に日本のレベルをもっと上げていかないといけない。4年に一度のW杯の時だけワーッと盛り上がるのではなく、討論番組ができたり、1プレー1プレーを厳しく見たりして、みんなで話題にし、熱を生む。そのためには日本でナンバー1のスポーツにならないといけない。そういう熱がほしいんです」と訴えていた。こうした福田氏の主張に、インターネット掲示板でも議論が飛び交っており、「小柄はいいよ速くて上手くて・・・・10代まではでもね体が出来てくる頃に結局差がつくんだよね」「フィジカルエリートはみんな野球へ行くからね」「良い素材がみんなサッカー目指すようになったらベスト8どころか優勝まで行ける」と同調するような意見は多い。一方で、「指導する側の質の問題 特にGKコーチ」「育てる側のレベルの低さの問題だろ今いる子供をちゃんと育てられればいいだけのこと」「それができるなら他の国もやってる 大谷程度の体型なんてドイツやオランダや北欧には腐るほどいる」と、指導者の能力や、そもそも体格だけでは測れないとする向きも少なくない。日本にも、ハーフナー・マイク選手(194センチ)や、年明けに引退したばかりの平山相太氏(190センチ)など、代表経験者で190センチを超える身長の選手はいたが、代表の中軸を担うには至っていない。そうした経緯から、「サッカーだって山程デカい奴はいたんだよ それがなんで尽くモノにならなかったのかをまず考えろよ」「身長の高さに加えて、日本代表や欧州主要リーグで活躍できるほど能力の高い選手をもっと増やしていく必要がありそうだな」といった意見もあった。
記事に戻る